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創部5年目の聖カタリナ学園が夢の初甲子園へ!聖地で「赤い旋風」を吹かす!

2021.01.30

創部5年目の聖カタリナ学園が夢の初甲子園へ!聖地で「赤い旋風」を吹かす! | 高校野球ドットコム
ダッシュからのジャンプする聖カタリナ学園の選手たち

 兵庫県西宮市の[stadium]阪神甲子園球場[/stadium]で3月19日(金)から13日間(休養日2日間含む)開催される第93回センバツ高等学校野球大会(以下、センバツ)の選考委員会が1月29日(金)にオンライン形式で開催。中四国地区では昨秋四国大会で創部5年目にして初決勝進出・準優勝を果たした聖カタリナ学園(愛媛)が初の甲子園大会出場を決めた。

 県内TV局全5局がすべて報道クルーを出すなど、周囲の期待感が高まる中も15時過ぎから愛媛県松山市の北条セミナーハウス横の野球部グラウンドで通常通りトレーニングに励むなど、つとめて冷静だった聖カタリナ学園の選手たち。

 それでも16時10分過ぎに学校で日本高等学校野球連盟から出場決定連絡を受けた渥美 秀夫校長から伝達された相原 聡教頭から「甲子園初出場おめでとう」との祝福、越智 良平監督から「ここまで、みんなが頑張ってきた成果が出たものだと思う。愛媛県代表として、四国代表として甲子園で力を発揮できるようにみんなで頑張っていこう」と激励を受けると、選手たちには緊張感の中にも笑顔が漏れた。 

 その後、チームは写真・映像撮影と取材に対応。主将の小澤 武門(2年・二塁手)が「3年生の先輩方は甲子園に行くチャンスすら与えられなかったので、自分たちが甲子園に出ることで恩返しをしたいと思っていた。どの投手からでも打ち勝てるチームを作って、まず甲子園で1勝して上げていきたい。」と想いを引き継ぐ意気を述べれば、エースの最速145キロ右腕・櫻井 頼之介(2年)は「甲子園では丁寧に投げて四国大会では多かった球数を減らしていきたい」、プロ注目の4番・川口 翔大(2年・遊撃手)は「出場は嬉しいがやらなければいけないことがある。レベルが高い中でのスイングを鍛え直してチームの勝利に貢献したい」と具体例をあげて晴れ舞台に臨む決意を示している。

 取材対応後には、学校から移動した渥美校長にも「試合に出なかった人も、ベンチに入れなかった人も、みんなでつかんだ勲章。みんなから応援してもらえるチーム、みんなを感動させるプレーができるように、今まで以上に心を込めて気合を入れてやってほしい」と熱烈なスピーチを受けた選手たちは早くも練習を再開。ロングティーやエルゴメータートレーニングなどで全国と伍するためのパワー強化に努め、約5時間汗を流した。

 おりしもこの日は日が沈むと選手たちを満月がこうこうと照らし、赤名 和希副部長のご家庭にも第一子が誕生するなど、まさに「メモリアルな一日」となった聖カタリナ学園。今後、彼らは球場練習などで実戦練習・選手選考を重ね、聖地で「赤い旋風」を吹かす準備を積んでいく。

(取材:寺下 友徳

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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