試合レポート

徳島商vs池田

2017.07.16

第3シード・徳島商、池田投手陣の「立ち上がり」捕え初戦勝利!

 昨秋県大会1回戦に続く名門「徳島商vs徳島池田」対決。前回対戦では徳島池田が5対2で徳島商に勝利しているが、2006・2007年には指揮官として2年連続夏の甲子園に導くなど徳島商との縁も深い徳島池田・井上 力監督は、この試合、スタメンから攻めに行った。

 先発は主将3番主将・増井 健翔(3年・中堅手・170センチ72キロ・右投右打・東みよし町立三加茂中出身)の実弟である増井 力翔(1年・投手・182センチ76キロ・左投左打・東みよし町立三加茂中出身)。美馬市立江原中時代は野球部エースと同時に陸上部にも所属。第47回ジュニアオリンピック2016・ジャべリックスロー(300グラムのやり状のプラスチックを投げる)において71メートル32を投げ全国制覇を果たし、現在最速139キロをマークする逸材・白川 恵翔(1年・投手・176センチ86キロ・右投右打)らと共に、4月の練習試合から経験を重ねてきた期待の星である。

 ただ、徳島商は春・県大会優勝を通じ大きく成長していた。全4得点の取り方こそが、その象徴的シーンであろう。

 1回裏は1番の小舟 渉太(3年・左翼手・177センチ78キロ・右投左打・阿南市立阿南中出身)は初球を思い切り引っ張り右翼線三塁打。続く武田 翔太(3年・中堅手・167センチ63キロ・右投右打・徳島松南<ヤングリーグ>出身)もベースランニング一周13秒79の俊足を駆り右越適時三塁打。武田はさらに続く打者の二ゴロで素晴らしいスタートダッシュで本塁を陥れ2点を先行。

徳島商は3回裏にも2番手投手から1点を追加すると、徳島池田が敵失・押し出しで2点を返し、4回裏から満を持して登板した白川に対しても、下位打線が2死球・安打・盗塁を絡めた一死満塁から1番・小舟が右前適時打。白川は重いストレートを武器にその後計4イニングを1失点で踏ん張っただけに、投手では必ず、ましてや1年生では特に不安視される「立ち上がり」を捕えた集中力の見事さがひときわ際立った。

 一方、徳島商エース・佐藤 嵐(3年・172センチ76キロ・左投左打・吉野川市立山川中出身)は7回表には一死三塁から1番・六車 飛翔(3年・右翼手・右投右打・177センチ69キロ・右投右打・美馬市立江原中出身)に右前適時打を浴びるなど苦心の投球が続いたが、最後は要所を抑え130球4安打6四死球9奪三振完投。名門対決は第3シード・徳島商に軍配が上がった。

なお、勝った徳島商は7月21日(金)11:30から[stadium]オロナミンC球場[/stadium]で行われる2回戦で、城東の挑戦を受ける。

(レポート=寺下 友徳

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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