試合レポート

東京vs都立産技高専

2020.07.20

17得点と打線爆発した東京。自粛期間を経て成長した2本柱の好投も光る!

東京vs都立産技高専 | 高校野球ドットコム
東京先発・小野我空

 昨夏は4回戦まで勝ち進んだ東京。秋の大会では桐朋の前に3対5で敗れ去り、都大会を逃す結果となったが、その悔しさを[stadium]江戸川区球場[/stadium]で行われた都立産技高専との一戦で発揮した。

 初回、二死一、二塁から東京の5番・加畑佑真都立産技高専の先発・松宮竜海からタイムリーを放ち先取点をもぎ取る。さらに2回には7番・小野我空からチャンスを作ると、1番・西田晃希にもタイムリーが生まれ4対0と主導権を握った。

 東京先発はエース・小野。滑らかな投球フォームから繰り出す伸びのあるストレートを主体に、ピッチングを展開。3回に9番・大田会人に死球を与えながらも後続を抑え、都立産技高専打線を封じ込める。

 すると4回には打者18人の猛攻で一挙13得点。これで試合を決定づけた東京は最後、2番手でマウンドに上がった吉武遥樹が抑えてゲームセット。17対0の5回コールドで東京都立産技高専を下した。

 東京藤田塁主将
「(試合を振り返って)しっかり打てたと思いますが、守備ではボール先行になってしまい結果としてアウトにはしましたが、悪い流れを作ってしまったのは反省だと思います。
 自粛期間中は意思疎通を図るために、1時間くらいミーティングやトレーニングをオンラインでやって準備してきました。次の相手は最後の最後まで粘り強く戦うところなので、先取点を取ってどんどん点数を取れればとも思います。そこに2番打者として、しつこく相手にとって嫌らしいバッティングができればと思います」

 東京・松下浩志監督
「(試合を振り返って)点数を取らないと勝てないことを言ってきたので、チャンスで1本出たのは良かったと思います。ですが、走塁ミスがいくつかあったので改善点かと思います。
 3月、4月から『何が起きるかわからないし、何が起きてもいいように準備をしよう』と伝えて、限られた期間をどう使うか、リモートで何とかやりながらですが、目標は見失わずにやってきました。その中で小野、吉武は安心して試合を任せられるところまで成長してくれました。
 大会が始められたことに関しては役員や理事長先生に感謝の気持ちでいっぱいです。選手にもミーティングで『野球が出来ることへの感謝がスタートラインではないか』と話をしました。ですので、感謝の気持ちを忘れずに当初の目標のベスト8に向かってやっていきたいです」

 都立産技高専松隈道明主将
「(試合を振り返って)3人で抑えられて良かったと思うんですが、4回に大崩れしてしまったのはふがいなかったですし、打線もランナー出しても活かせなかったのは反省です。ただ3年生に有終の美、見せ場となる大会を作ってもらえただけで嬉しいです。結果はついてきませんでしたが、開いてくれたことに感謝して一生懸命やることだけを考えて戦いました」

 都立産技高専・坂本誠監督
「練習時間短かったですが、数日間いったことはスポンジのように吸収して体現してくれました。点数は一気に取られましたが、序盤は強いチームにも頑張れたので良かったと思います。大会をやってくれたことに感謝して今後もやってくれればと思います」

(記事=田中 裕毅

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.06.28

元高校球児が動作解析アプリ「ForceSense」をリリース! 自分とプロ選手との比較も可能に!「データの”可視化”だけでなく”活用”を」

2024.06.28

最下位、優勝、チーム崩壊……波乱万丈のプロ野球人生を送った阪神V戦士「野球指導者となって伝えたいこと」

2024.06.28

スコアラーが8ヵ月後エースに急成長! オリドラ2ルーキーを輩出した聖カタリナ学園(愛媛)に今年も190cm大型投手が現れる!

2024.06.28

ノーシードのダークホース本命?!翔凜がノーサインで大躍進を狙う!

2024.06.28

札幌国際情報が初戦で秋春全道大会出場の実力見せる、29日の札幌支部予選【2024夏の甲子園】

2024.06.28

元高校球児が動作解析アプリ「ForceSense」をリリース! 自分とプロ選手との比較も可能に!「データの”可視化”だけでなく”活用”を」

2024.06.28

最下位、優勝、チーム崩壊……波乱万丈のプロ野球人生を送った阪神V戦士「野球指導者となって伝えたいこと」

2024.06.26

【北北海道】北見支部では春全道4強の遠軽が登場、クラーク記念国際と好勝負演じた力見せる【2024夏の甲子園】

2024.06.24

愛媛の組み合わせ決定!今春優勝の松山商・大西主将は「どのチームと闘っても自信をもってベストなゲームをしたい」シード4校主将が意気込み語る!

2024.06.23

プロ注目の大阪桐蔭・徳丸が大学生相手に決勝アーチ!直近3週間5本塁打と量産態勢!2年ぶり夏甲子園へ強打者の勢い止まらず!

2024.06.28

元高校球児が動作解析アプリ「ForceSense」をリリース! 自分とプロ選手との比較も可能に!「データの”可視化”だけでなく”活用”を」

2024.06.28

最下位、優勝、チーム崩壊……波乱万丈のプロ野球人生を送った阪神V戦士「野球指導者となって伝えたいこと」

2024.05.31

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在34地区が決定、佐賀では佐賀北、唐津商、有田工、龍谷がシードに

2024.06.26

【北北海道】北見支部では春全道4強の遠軽が登場、クラーク記念国際と好勝負演じた力見せる【2024夏の甲子園】

2024.06.24

愛媛の組み合わせ決定!今春優勝の松山商・大西主将は「どのチームと闘っても自信をもってベストなゲームをしたい」シード4校主将が意気込み語る!