Column

「公立vs私立」 埼玉大会準々決勝は見応え抜群!今日、意地をかけて激しく激突!!

2016.07.24

 

24日(日)埼玉大会準々決勝4試合が開催!
【試合日程】

≪大宮公園球場≫
市立川越vs聖望学園 10時試合開始
花咲徳栄vs熊谷商 12時30分試合開始

≪大宮市営球場≫
浦和実vs大宮東 10時試合開始
春日部共栄vs上尾 12時30分試合開始

■ベスト8のチーム分析!

高橋昂也(花咲徳栄)

 激戦の埼玉大会は山村学園浦和学院といった強豪校が敗れたのが前半のハイライトだった。そんな中勝ち上がってきたのが、この8校だ。

市立川越
聖望学園
・浦和実業
大宮東
上尾
春日部共栄
熊谷商
花咲徳栄

 公立校4校、私立校4校とバランス良く散らばっている。そんな8校を見ていきたい。

 浦和学院を破った市立川越。その原動力となったのは、2年生左腕で、スリランカ人の父を持つメンディス海だ。威力ある直球を武器に、浦和学院打線を抑え込んだメンディスはすっかりと自信をつけた。また打撃も良く、投打の中心であるメンディスの活躍によりベスト8まで勝ち進んだ。

 聖望学園はここまで4試合で36得点と大当たりを見せている。打線の中心となるのは、主砲・大野亮太を中心とした打線の破壊力は県内トップクラス。特に大野は3回戦の久喜工戦で、投げては中川航が安定感抜群のピッチングを披露している。

 浦和実業はここまでロースコアを制しているように、手堅い守備がウリの好チーム。今年は特に試合運びの上手さが光る。キーマンは右サイドの豆田侑輝、速球派右腕の三本木大夢の2人に期待がかかるだろう。

 大宮東は2年生右腕・菅原 隆史、三塁に転向した2年生の緒方 康貴の長打力は抜群。さらに一発のある大平 燎と打力が高い選手が揃い、5回戦で好選手が多い埼玉栄を8対3で圧倒するなどチーム力は非常に高いチームへ成長してきている。

 今春ベスト4の上尾は投打に逸材が揃い、総合力は県内トップクラス。夏になってもその力はしっかりと維持できており、甲子園出場へ向けて気合いが入っている。

 春日部共栄はここまで接戦をモノにしてきており、エース・大道温貴がここまで安定感抜群の投球。打線では関谷 将貴を中心とした打線が非常に機能をしている。

 アグレッシブな野球を心掛け、1981年夏の甲子園以来となる出場を狙う熊谷商は、5回戦で埼玉県内でも実力校として見られる西武文理を3対2で下しており、勝ち進むごとにチーム力をつけている。

 そして最後に優勝候補に挙がる花咲徳栄は、頼みのエース高橋昂也が完全復活。5回戦の滑川総合戦では、6回12奪三振、完全試合と全く相手を寄せ付けなかった。プロ注目左腕として注目されていた高橋。選抜では不調に終わったが、ようやく大物左腕に相応しいパフォーマンスを見せている。

 今年の準々決勝の4試合すべて「公立vs私立」というカードになった。それだけに強豪同士というよりも、公立の意地、私立の意地の見せ合いが見所となる。埼玉県は1998年の滑川(現・滑川総合)を最後に公立校の甲子園出場が遠ざかっている。何故私学が強いのか、大宮東河西 竜太監督がこう語る。
「私学の選手は決意と覚悟をもっています。特に合宿所があるところは特にそうです。そんなチームに勝つためには県立校として良い意味で私学に対抗する気持ちを意識させて、決意と覚悟を持たせるようにしています」
決意と覚悟。ここまで公立4校が勝ち上がっているのを見ると、覚悟を持ってこの夏に臨んでいるのが伺えるのではないだろうか。
 それぞれの意地を持って、これからの準々決勝、準決勝、決勝と火花を散らすような熱い勝負を期待したい。

(文・河嶋宗一

 甲子園まで、あと3つ!今年の埼玉大会頂点に立つのは、どのチームか?!注目の準々決勝は24日に開催!

■これまでの勝ち上がりをチェック!


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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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