試合レポート

都立保谷vs海城

2015.04.03

都立保谷が本城、浦川のリレーで粘る海城を振り切る!

試合を作った本城投手(都立保谷)

 [stadium]立川市立川公園野球場[/stadium]での第二試合。都立保谷vs海城
都立保谷は改修工事のため、昨シーズンも含めてグラウンドで練習ができない期間が長かった。
そのハンデもあってか都立保谷は昨年東京都秋季大会初戦で1点も取れず負けている。
チームの中心であるエースの浦川 将右衛門(3年)は、
「守備練習はほとんどできていませんがこの大会はチームで打ち勝つということをテーマにおいてやってきました」
その言葉通りの展開で都立保谷がこの試合、接戦をモノにした。

 1回表、都立保谷は安打・四球を絡めて二死一、三塁から5番・佐藤 遼河(3年)が右中間へ三塁打を放ち、2点を先制。さらに6番・中川 泰介(3年)の適時打で1点を追加。都立保谷が初回に3点を入れた。

 反撃したい海城は1回裏、一死満塁から5番・遠藤 大地(3年)が犠牲フライを外野に打ち上げ三塁走者が生還。後続は続かなかったが1対3とする。
3回裏にも安打、盗塁を絡めて1点を追加し、2対3と追い上げる。

 引き離したい都立保谷は4回表に一死満塁から9番・竹中 裕輝(3年)がスクイズを決めて4対2。
5回表の攻撃もこの回、2安打、2盗塁と足を絡めて2点を追加。6対2とする。

 7回裏、海城の攻撃は無死二、三塁から、2番・関口 紘平(3年)の適時打。
続く3番・安部 裕貴(3年)が外野へ犠牲フライを打ち追加点をあげ、4対6と海城打線が引き離そうとする都立保谷を逃がさない。

2015年度 春季高校野球大会 特設ページ
【ひとまとめ】2015年の全国各地の高校野球を占う!

最終回を締めた浦川投手(都立保谷)

 7回裏、海城の攻撃は無死二、三塁から、2番・関口 紘平(3年)の適時打。
続く3番・安部 裕貴(3年)が外野へ犠牲フライを打ち追加点をあげ、4対6と海城打線が引き離そうとする都立保谷を逃がさない。

 8回表、都立保谷は7番・羽石 一輝(3年)が相手の失策で二塁まで出塁。
犠打で三塁へ進み、迎えるは9番・竹中。
相手投手、外寄りの真っ直ぐを右前に運び1点を追加し、再び海城を突き離す。

 最終回、都立保谷はここで、ここまで10番をつけた本城にかわり、1番をつけた左腕・浦川にスイッチ。
自分でも「成長を感じられた」という投球で、1点は取られたがここでゲームセット。都立保谷が勝利した。

 都立保谷・浦川は、
「監督さんからは最終回に投げるということを言われていました。
最後ドタバタしてしまったけど初戦突破できてよかったです」
対戦が決まった青山学院に対しては、
「相手は関係ない。この勢いで次も勝ちます」
と力強いコメントを残してくれた。

(文=高校野球ドットコム編集部

2015年度 春季高校野球大会 特設ページ
【ひとまとめ】2015年の全国各地の高校野球を占う!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.06.30

明徳義塾・馬淵監督が閉校する母校のために記念試合を企画! 明徳フルメンバーが参加「いつかは母校の指導をしてみたかった」

2024.06.30

突然の病で右半身が麻痺した「天才野球少年」が迎える最後の夏 あきらめなかった甲子園出場の夢、「代打の一打席でもいいから……」

2024.06.30

【夏の甲子園・四国地区好カード一覧】いきなりビッグ右腕対決!?徳島では阿南光と生光学園が2回戦で対戦か!?

2024.06.30

【夏の甲子園・近畿地区好カード一覧】京都国際 vs.京都成章、市立和歌山vs.田辺! 初戦から激戦必至

2024.06.30

北海が道内29連勝!9大会連続46回目の南北海道大会出場を決める【2024夏の甲子園】

2024.06.28

元高校球児が動作解析アプリ「ForceSense」をリリース! 自分とプロ選手との比較も可能に!「データの”可視化”だけでなく”活用”を」

2024.06.28

最下位、優勝、チーム崩壊……波乱万丈のプロ野球人生を送った阪神V戦士「野球指導者となって伝えたいこと」

2024.06.26

【北北海道】北見支部では春全道4強の遠軽が登場、クラーク記念国際と好勝負演じた力見せる【2024夏の甲子園】

2024.06.27

高知・土佐高校に大型サイド右腕現る! 186cm酒井晶央が35年ぶりに名門を聖地へ導く!

2024.06.30

明徳義塾・馬淵監督が閉校する母校のために記念試合を企画! 明徳フルメンバーが参加「いつかは母校の指導をしてみたかった」

2024.06.28

元高校球児が動作解析アプリ「ForceSense」をリリース! 自分とプロ選手との比較も可能に!「データの”可視化”だけでなく”活用”を」

2024.06.28

最下位、優勝、チーム崩壊……波乱万丈のプロ野球人生を送った阪神V戦士「野球指導者となって伝えたいこと」

2024.06.26

【北北海道】北見支部では春全道4強の遠軽が登場、クラーク記念国際と好勝負演じた力見せる【2024夏の甲子園】

2024.06.24

愛媛の組み合わせ決定!今春優勝の松山商・大西主将は「どのチームと闘っても自信をもってベストなゲームをしたい」シード4校主将が意気込み語る!

2024.06.23

プロ注目の大阪桐蔭・徳丸が大学生相手に決勝アーチ!直近3週間5本塁打と量産態勢!2年ぶり夏甲子園へ強打者の勢い止まらず!