1軍初勝利飾った西純矢(創志学園出身)!佐々木、奥川らと比較して見える改善すべき課題
西 純矢(創志学園出身)
現在セ・リーグ首位を走る阪神は、19日のヤクルト戦で期待の高卒2年目・西 純矢を先発に起用した。
1軍デビューを本拠地・甲子園で迎えた西は、創志学園時代と変わらぬ力強いフォームで、5回無失点の好投。勝利投手の権利を持ったままリリーフに託す形でマウンドを降り、1軍初勝利を掴むことが出来た。
次回の登板も楽しみになった西の1軍初マウンドだったが、先日の5月16日には、千葉ロッテは佐々木 朗希(大船渡出身)。ヤクルトは奥川 恭伸(星稜出身)がともに先発するなど、高校時代に『高校四天王』と評された同級生2人は先だって1軍の舞台を経験している。
そこで今回は、佐々木、奥川の2人。そして、現在オリックスで活躍する同級生・宮城 大弥(興南出身)の今シーズン初先発の時の成績と西の投球内容を比較してみたい。
<西 純矢>
5回 87球 打者18人
被安打0 奪三振1 与四死球4 失点0 自責点0
<佐々木 朗希>
5回 107球 打者24人
被安打6 奪三振5 与四死球2 失点4 自責点2
<奥川 恭伸>
5回 74球 打者21人
被安打5 奪三振5 与四死球1 失点3 自責点3
<宮城 大弥>
7回 123球 打者28人
被安打5 奪三振8 与四死球2 失点2 自責点1
宮城の初先発は素晴らしい投球内容だが、西も結果だけを見れば安定しているように感じられる。だが、初回と2回は先頭打者に四球を与えるなど、リズムに乗り切れていなかった。その点に関しては今後の課題となる部分だが、3回以降は山田 哲人(履正社出身)や村上宗隆(九州学院出身)などの球界屈指のスラッガーを抑えたことは収穫だ。
今回比較した佐々木、奥川、そして宮城など、2021年に入ってから高卒2年目が徐々に活躍を見せている。首脳陣期待のドラフト1位として、そして世代屈指の好投手として西がこれからどのような野球人生を歩むのか。今後のピッチングも注目したい。
(記事:田中 裕毅)