白樺学園vs札幌龍谷
父と同じ甲子園の土を踏むために！細谷脩有の活躍で白樺学園が決勝へ！
細谷脩有（白樺学園）
白樺学園は1点を追う3回に、一番・川波瑛平外野手(2年)の本塁打で1点を返すと、続く4回には二番・細谷脩有外野手(2年)の二塁打などで逆転。5回にも3点を追加すると、7回には打者10人の猛攻で6点を奪い、コールドゲームへと持っていった。
戸出直樹監督は、「序盤は苦しんだが、川波の本塁打が出てから楽になり、食らいついていけた。相手投手に対しては、昨日の練習でみんなで対策を練ってきた。対策通りの打撃ができたと思います。今のチーム雰囲気よく。一所懸命やっている。今の雰囲気のままで決勝に臨みたいと思います」と語った。
5打数2安打4打点で二塁打2本。大活躍の二番・細谷だったが、本当は二塁打3本だった。3回の攻撃で川波の本塁打の直後に打席に立った細谷は、札幌龍谷のサブマリン・本多駿樹の球を右翼線へと運んで二塁打にした。しかし、直後に球が一塁に送られ、札幌龍谷が塁の空過をアピール。球審はそれを見逃しておらず、「アウト」とコールした。塁を踏んだ感触があった細谷は納得いかない表情を浮かべたが、「すぐに切り替えられた」と回が浅かったことも幸いして、次の打席に思いを向けた。
そして、4回に勝ち越しタイムリー二塁打。7回にもコールドゲームへと繋がるタイムリーを放ち、この試合のヒーローになった。「何倍も取り返せた」と喜んだ細谷。父の信幸さんは釧路工で1979年夏に出場。比叡山との試合で代打本塁打を放っている。父が踏んだ[stadium]甲子園[/stadium]を目指し、決勝の舞台に臨む。
（文＝松倉雄太）
