作新学院vs関東学園大附
作新学院エース、迫る関東学園大附を退ける好リリーフ！
エース髙山（作新学院）
先週から降り続いた雨は、この日の明け方に関東地方を通過した台風と共に去り、秋季関東大会が開幕の時を迎えた。[stadium]横須賀スタジアムで[/stadium]まず登場したのはこの2チーム。
先攻の作新学院がまずは猛攻をかける。1番の齋藤 陸人が初球を二塁打であっという間にチャンスメイクすると、一死一、三塁の場面で4番・菅野 竜希に回す。菅野の打球はライトへの犠飛になるかと思われたが、台風後の強風にあおられ捕球できず、これが2点三塁打に。続く5番・小林 祐輝がライトスタンドに引っ張って放り込み、記念すべき大会第1号・2ラン本塁打で4点を先制。関東学園大附に出合い頭で大打撃を与える。
作新学院がこのまま主導権を握るのかと思いきや、関東学園大附が徐々に忍び寄る。1回裏に2番主将・中里 壱成と3番・柴田 海斗の連打で1点を返し、3回には上位打線の連打絡み、4回には下位打線がつながり、1点ずつ得点を重ねる。
5回裏には、チャンスで打席に立った4番・来須 悠人が左中間を割る適時二塁打を放ち、6対4と2点差に迫る。作新学院の先発、1年生の林 勇成は5回途中4失点で降板。これ以上差を詰められないよう、使命を受けて登板したのは、エースの髙山 陽成だった。
髙山はなおも続く一死二塁のピンチを、ピシャリと抑えて逃れると、6回7回とテンポよく危なげない投球でリズムを作新学院に引き戻す。すると打線も応え、8回には6番・小林 龍憲が2点適時打を放って差を再び広げ、9回には3番・篠田 大輔の特大ソロで仕上げた。
関東学園大附は、初回の4失点分をしっかりと1点ずつ返済し、群馬県準優勝のチーム力を見せたのは立派だったが、その流れをスパッと切った作新学院エース、髙山のリリーフが素晴らしかった。9回こそ満塁のピンチを招いたものの、それ以外はヒヤリとする場面もない3安打投球。今後のマウンドにも注目したいところだ。
（取材・写真＝編集部）
注目記事
・2017年度 春季高校野球大会特集
