試合レポート

聖望学園vs西武文理

2016.09.10

聖望打線投打に好調、13安打で9点。西武文理に7回コールド勝ち

聖望学園vs西武文理 | 高校野球ドットコム

先発・高橋(聖望学園)

 西武文理の先発新井は1回2つの四球からタイムリーで1点を先行されたが、2回3回を6人で押さえ立ち直る様子が見えたが、1点差で迎えた4回聖望学園打線に捕まった。4番大野(隼)を3球三振に押さえた1死後、5番島村に一塁強襲ヒット。6番坂本でベンチが動きヒットエンドラン。坂本の打球は二塁手の右に飛び一塁走者に当たり2死一塁となったが、7番松本がしぶとくセンター前に運び一・二塁とチャンスを広げ、8番浅野(烈)がセンタ-前にタイムリーを放ち1点。ここで9番高橋(海)に四球を与え満塁に。すかさず1番川上がセンターへ2点タイムリー。この回3点を追加し4対0とリードした。

 西武文理も4回、2番増茂のライト前ヒットを後続の内野ゴロと四球で2死一・二塁のチャンスに6番の代打横山がライト前タイムリーを放ち1点返す。

 1点返された聖望学園は5回、3番津田がセンター前ヒット、4番大野(隼)にヒットエンドランを指示。打球は三遊間を抜けレフト前に、津田が三塁に進み無死一・三塁と追加点のチャンス。ここで5番島村を迎え、文理は救援に猪八重を投入したが、島村はレフトへタイムリーと3連打で1点。続く5番坂本が送り1死二塁。前打席でヒットの7番松本もセンターに弾き返し2人を返し計3点。
打線に火が付いた聖望学園は続く6回、四球から4番大野(隼)のセンタ-頭上を越える二塁打、5番島村の連続タイムリーで2点を加え、9対1と大量リード。

 8点差を追いかける西武文理6回の攻撃。2番増茂のレフト前ヒット、3番中込が四球、4番高橋の三塁を強襲する当たりが野手選択となり無死満塁とこの試合最大のチャンス。続く5番白川の当たりは投手正面に。1-2-3と転送され併殺。6番もショートゴロに倒れ無得点。ここは聖望学園の高橋(海)の粘りの投球に軍配。

 9対1と7回コールドになったが、力の差はそれ程無い。明暗を分けたのは4回、聖望学園の下位打線は逆方向に強い打球を打つに徹し外角球を狙い打ちした。更に加え、ヒットエンドランを多用した攻撃で相手の動揺を誘うなど効果的に攻めた。

(文・写真=滝島 利夫

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.06.24

愛媛の組み合わせ決定!今春優勝の松山商・大西主将は「どのチームと闘っても自信をもってベストなゲームをしたい」シード4校主将が意気込み語る!

2024.06.24

秋田の組み合わせ決まる!明桜が初戦からいきなり金足農と対戦、初戦から秋春の王者対決【2024夏の甲子園】

2024.06.24

昨夏甲子園出場の文星芸大附の卒業生進路紹介!主力は上武大、国士舘大、東京農業大へ進学!

2024.06.24

夏の滋賀を盛り上げる23人の逸材を紹介!近畿屈指の大型遊撃手・岩井(滋賀学園)、名門・近江の大エース西山など投打に人材揃い

2024.06.24

【北北海道】北見支部では北見工が33得点の圧勝でコールド発進【2024夏の甲子園】

2024.06.24

愛媛の組み合わせ決定!今春優勝の松山商・大西主将は「どのチームと闘っても自信をもってベストなゲームをしたい」シード4校主将が意気込み語る!

2024.06.21

なぜ高校野球の新たなリーグ戦は拡大し続けているのか?『チームのために個人がいる』ではなく『個人の成長のためにチームがある』~野球指導者・阪長友仁のビジョン後編~【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.7】

2024.06.23

プロ注目の大阪桐蔭・徳丸が大学生相手に決勝アーチ!直近3週間5本塁打と量産態勢!2年ぶり夏甲子園へ強打者の勢い止まらず!

2024.06.23

大阪桐蔭が名門・日体大に1勝1分け! スター選手たちが快投・豪快弾・猛打賞! スーパー1年生もスタメン出場 【交流試合】

2024.06.19

夏の兵庫大会のヒーロー候補21人!報徳学園・今朝丸、神戸弘陵・村上の「151キロ右腕二人」が筆頭格!投打にタレント揃いの東洋大姫路にも注目

2024.05.31

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在34地区が決定、佐賀では佐賀北、唐津商、有田工、龍谷がシードに

2024.06.24

愛媛の組み合わせ決定!今春優勝の松山商・大西主将は「どのチームと闘っても自信をもってベストなゲームをしたい」シード4校主将が意気込み語る!

2024.06.11

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在41地区が決定、長崎、高知、新潟、大分などでシードが決まる〈6月10日〉

2024.06.21

なぜ高校野球の新たなリーグ戦は拡大し続けているのか?『チームのために個人がいる』ではなく『個人の成長のためにチームがある』~野球指導者・阪長友仁のビジョン後編~【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.7】

2024.06.14

【福岡】九州国際大付は小倉商、東海大福岡は小倉南、春日は大川樟風、福岡大大濠は輝翔館と対戦【2024夏の甲子園】