私の目的
私の目的2011年06月10日
夏までもう一ヶ月?あと一ヶ月?
もう早いもので6月です。高校3年生は残り僅かな高校野球生活となりました。最後の夏開幕まであと1ヶ月…この期間をどう捉えるのか?『もう1ヶ月しかないな…』と捉えるのか、『まだ1ヶ月あるな…』と捉えるのか。これはどちらが良い悪いということではありません。各々の選手状況で違うでしょうし、または自分自身でもしなければならないことで捉え方は変えた方がいい場合があります。
今自分が取り組んでいること各々は、どのような捕らえ方をしたが良さそうですか?自分を負い込んだ方がいいのか?それとも余裕を持たせた方がいいのか?しっかり考えてみて下さい!!!
さて先月は『目的設定』の話をさえて頂きました。たくさんの方々から連絡頂き、非常に嬉しく思っております。やはり『目標設定』はされていますが、『目的設定』はされていない方が多いのですよね。
これを機会に是非『何のために!』その目標を達成しようとしているのか、『目的設定』を行なって下さい!!!
今回は私自身の『目的』をご紹介させて頂きます。自己紹介のような形にもなりますが、私のことを皆さんによく知って頂ける機会にもなるかと思い、紹介させて頂きます。
私は昭和51年に福岡県久留米市に生まれたのですが、(父方の)祖父、祖母、父、母、姉(6歳年上)の6人家族でした。まず私が野球を始めたきっかけですが、私は物心ついたときには野球をやっていたのです。気がつけばバットとボールとグローブを常に持っていました。それはなぜかと言うと、私の祖父は地元の少年ソフトボールの監督で、グラウンドは実家のすぐ近くだったため、私が自力で歩く前からそのグラウンドに連れて行かれていたのです。常に野球が行われている環境で育ったのです。祖父はソフトボールのみならず、駅伝、相撲など、地元の青少年育成のために活動していた方で、町の体育協会から表彰されるなど、子供たちに対して常に何ができるか考えていた方でした。
私が野球を始めると、小学校時代は監督なのでもちろんですが、中学(軟式)、高校と続けた野球も暇があれば必ずと言っていいほど練習試合や公式戦を見に来ていました。私が野球をする姿をみるのが生き甲斐だったのでしょう。これは間違いありません。なぜ間違いなかったかと言うことが、後々分かることになります…
私は最終的には高校までで野球を辞めてしまったのですが、実は大学でも野球をする予定でした。近くの大学のセレクションに合格し、推薦試験を受けないかと言う話があったため受験したのです。受験番号はなんと『1番』、合格は間違いないだろうと安易に考えていました。しかし何と試験の結果は『不合格』…高校時代、野球ばかりして勉強をしていなかった私は、見事試験に落ちてしまいました…(高校球児の諸君!やはり勉強はしておくのだ!!!(笑))
その後、私はスポーツ新聞の記事に当時巨人の桑田投手が理学療法士からリハビリを受けているという情報を知り、理学療法士の道へ進み、現在の活動をしています。
さてここで『何のために』今の活動をしているのかですが、やはりこの祖父の影響が大きいのです。ただ単に祖父が野球、スポーツの指導者だったからではありません。
実は私が大学に落ちて、野球を高校で辞めると決めたときから、祖父の様子がおかしくなったのです。なんと祖父は認知症になってしまったのです…原因は明らかに私にありました。
私が野球を辞めたことで、祖父の生き甲斐であった私の練習、試合を観戦するということができなくなったからです。当時は親戚から私を責める声が多々ありましたが、原因は私ではなく、他にある(年齢によるものなど)のだろうと言い返していました。しかし、今思えば原因はやはり私にあったと思います。間違いなく…私が野球を続ければ、祖父あのようになっていなかったでしょう…
野球を辞める理由はそれぞれあると思います。本当に悔いなく、野球を辞められればそれで構わないと思いますが、少しでも野球をやりたい、続けたい、そう思っている選手にはやはり野球を続けてもらいたい。
故障で仕方なく志半ばで野球を辞めないといけない選手もいるのです。そんな選手たちを救いたい…そして祖父がやっていた、子供たちにスポーツの楽しさを私も伝えたい。だから今私はこのような活動をしているのです。
もっとうまくなりたい、故障せず長く野球がやりたい、野球に関わる仕事につきたい、指導者になりたい、野球をもっと知りたい、などなど選手たちが思っている各々の想いに私が少しでも役に立てればと思っています。
以上、私が現在野球選手に対して、今のような活動を行っている目的です。だから私は数多くの目標を達成するまで諦められないのです。必ず達成させるのです!!!
さ~皆さんはなぜ今その目標を達成しようとしていますか?最後の夏の前に、今一度に見直してみませんか?
あなたが野球をやっている目的を…
(文・久保田 正一)