自由ケ丘vs行橋
本村(自由ケ丘)
3投手リレーで、ノーヒットノーラン
大コンバートでのぞんだ北九州市内高校野球新人大会(選手権後に、秋季大会のシード選考という位置づけで開催の大会)の自由ケ丘。準優勝で、秋季大会のシードを獲得した。そのコンバートとは、春季九州大会と選手権で、エースをつとめた本村が、捕手へ。捕手の田中青が一塁へまわり、新エースは、190センチの長身で本格派右腕の本田だ。しかしながら、本日の試合で、選手権時の布陣に戻った。
ベンチ入り9人ぎりぎりで試合にのぞんだ行橋の1年生バッテリーに対して、自由ケ丘は初回、四球・盗塁にボークをからめて、先制。4番武田の外野犠牲フライで1点追加と、無安打で2点を先攻し、幸先のいい攻撃をみせた。2回以降も、7安打ながらも、行橋のミスに乗じ、そつのない走塁で着実に加点し、終始の大量リードで試合を有利にすすめた。
投手陣は、経験十分な本村が先発。力のあるストレートで初回の3者連続を含めて、3回を6奪三振無安打でしめた。4回は平田、5回は背番号1を背負う本田と仲良く、1奪三振の無安打。右腕3投手リレーで5回参考のノーヒットノーランを記録というシード校圧勝の試合となった。
尚、自由ケ丘は、10年春に同校を初の甲子園に導いた末次秀樹監督がベンチに入らず、経営母体である福原学園の福原弘之理事長が指揮をしており、一般観戦者にとっては、サプライズの試合でもあった。
(文=トマス)