上野vs白山
公式戦初勝利！
秋、春に初戦敗退し、この夏にかける上野と部員12人で臨む三重白山の対決だ。
試合は上野が1回から先制。2回表には6番三野の中前安打を皮切りに、打者一巡の猛攻で一挙6点を入れて、試合の主導権を握った。
4回にも2点を追加し、9対0。5回コールドとなる10点差まであと1点まで迫ったが、三重白山の先発・鈴村 拓也（3年）を前に抑えられ、7回まで進んでいく。
投げてはエース瓦井諒が好投。7回まで無失点に抑える好投だった。エースとしてマウンドに上がる限り、チームの勝利が付くまで負けられない。大差がついても後輩投手に譲ることなく、投げ続けた。
瓦井は中々の好投手だ。
ノーワインドアップから始動し、左足を真っすぐ引きあげ、右足は一本足で立つ。ステップ幅は狭く、腰が横回転気味のフォームはスライダーを武器にする投手にありがちな投げ方だ。
テークバックを大きく取ってからの腕の振りが本当に素晴らしい。強烈な腕の振りから投じる回転の良い直球と切れ味鋭いスライダーで空振りを狙っていく。マウンド上の安定感もあり、上のレベルでも続けていける素質を感じた。
春では4位になった四日市南と1対3と善戦。初戦負けはしていても、力がないわけではないのだ。確かな地力をつけるためにこの夏に向けて練習に励んできた上野。初戦は9対0の大勝で、良い出だしを切る事が出来た。
2年前ベスト4入りした先輩を超えることを目標に、これからも大暴れを見せていく。
(文＝河嶋宗一)
