糸魚川vs新潟県央工
見事なピッチングで24年ぶりのベスト4
準々決勝第二試合は、下馬評の高い新潟県央工業とシード校の新潟工業を破ってベスト8に進出した糸魚川。試合は1点を争う好ゲームとなった。
先制したのは新潟県央工業。初回、死球で得たチャンスで、4番・小林啓太(3年)がレフトへタイムリーツーベースを放ち、1点を先行する。
だが、糸魚川も直後に反撃。県央工業先発の小成優斗(2年)を攻め、連続四球でチャンスを作ると、7番・本間岳(3年)の二ゴロの観にランナーが生還し、同点。
続く8番・西田圭汰(3年)がレフトスタンドへ飛び込むツーランホームランを放ち、3対1と一気に逆転する。糸魚川先発の石川勇二(2年)は、ストライク先行の小気味いいピッチングでスコアボードに0の山を築く。
中盤から白熱した投手戦となったこの試合は、石川が最後まで県央工業打線を抑え込み、3対1で糸魚川が勝利。24年ぶりにベス4へ進出した。
【エキサイティングプレイヤー】
この試合の立役者は、何と言っても糸魚川のエース石川勇二(2年)。左腕から繰り出す130キロ台中盤の直球、100キロ前後のカーブなどの変化球ともに制球力抜群。
ストライク先行でリズムもよく、野手も好捕が出るなど、チームの勝利に大きく貢献した。
新潟県央工業は、小成優斗(2年)、小林賢(2年)の2投手。2人とも1年から試合に出場し、好投手の呼び声高く、この日もそれぞれ5回、4回を投げた。小成2回以外は店舗よく抑えていただけに、2つの四球大きく響いた。小林賢は無失点だったものの、カウントを悪くする機会が多く、野手のリズムを崩した感がある。
2人とも中学選抜で石川とチームメイトだったというだけに、今日を糧に今後の飛躍に期待したい。
(文=編集部)