足のつりを予防する(1/2)
毎日、暑い日が続きます。いかがお過ごしですか。各地でゲリラ豪雨も多く観測されているようです。外で練習をしている時には、十分に注意してくださいね。早い地区では秋の大会が始まっているのではないでしょうか。春につながる大会、ベストコンディションで迎えたいですね。
ところで、みなさんは足がつったことがありますか?ほとんどの人が経験したことがあるであろう『足のつり』プレイする上では、できるだけ避けたいですよね。「足のつり」の予防について、2回シリーズでお届けします。
「足がつる」原因って何だろう?
足のつり(こむら返り)は、ふくらはぎにおきる筋けいれんの総称です。
筋肉の収縮が数秒から数分続く症状で、激しい運動中はもちろん、就寝中にも起きることがあります(運動不足の人も起きやすいです!)
足のつりの原因は、まだはっきり分かっていません。筋肉の収縮には、神経や電解質(体液のバランス調整に関わる、ナトリウムやカリウムなど)が関わっています。
[page_break:「筋肉の収縮」に関わる栄養素]「筋肉の収縮」に関わる栄養素
▲カルシウムを摂取して足をつりにくくしよう
神経の伝達がうまくいかない場合、筋肉がけいれんを起こすことがあります。これが「足のつり」の原因の一つです。神経の伝達に関わる栄養素として、カルシウムがあります。
カルシウムは、体内に存在する99%が骨に存在しますが、残りの1%が神経の伝達や筋肉の収縮、血液凝固などの働きをしています。(この1%が特に重要な働きですね)大量の汗をかくと、カルシウムも体外に排出されます。
この1%のカルシウムが体液などからなくなると自分の骨を溶かしてしまいますので、不足しないよう摂取することが非常に大切になります。カルシウムは、牛乳・チーズなどの乳製品、小魚、豆類、青菜などに多く含まれます。
また、体液のバランスを保つために重要なのがナトリウムやカリウムです。細胞の浸透圧を調整して、体内の水分や成分の濃度を保っています。体液は、筋肉の収縮にもかかわってきます。どちらも普段の生活で不足することはありませんが、カルシウム同様汗で排出されますので食品から補給しておきましょう。野菜や芋類など様々な食品に含まれます。
筋肉を動かすには「炭水化物」が必要
当然のことですが「筋肉を収縮させる=動かす」わけですから、エネルギー源も必要です。主要なエネルギー源は、炭水化物でしたね。ビタミンB1がエネルギー代謝の手伝いをしてくれますので、炭水化物を豊富に含む米や芋などと一緒にビタミンB1を豊富に含む豚肉や豆類などを摂取しましょう。(参考:栄養学一口コラム 第3回 炭水化物)
今月は、筋肉の収縮に関わる栄養素についてお話ししました。来月は、食事における注意点や日常生活での注意点についてお話します。
■ 次回の栄養学一口コラムの公開は2012年10月01日予定です。お楽しみに!