Interview

広島東洋カープ 梵 英心 選手※レイアウト確認用

2013.01.25

広島東洋カープ 東出輝裕 選手2013年01月28日

 プロ入り1年目に新人王を獲得し、広島カープのショートストップとして活躍する梵英心選手。2010年には盗塁王とゴールデングラブ賞を獲得。今回は、梵選手の盗塁成功の秘訣と、武器となるスパイクの選び方を伺いました。

梵選手が語る盗塁のポイント

広島東洋カープ 梵 英心 選手

――まずは、梵選手が盗塁を成功させるために大事にしているポイントを教えてください。

梵 英心 選手(以下「梵」) やはり成功させるためには、“一歩目”じゃないでしょうか。一歩目でどれだけ次の足を運べるかで決まってくるかと思います。

――梵選手はどういう駆け引きの中で、二歩目を速く到達できるようにしていますか?

 僕の場合は、常に次の塁を狙う姿勢でいるので、2球目、3球目ではなく、1球目からいって、行けなかったら止まる。常に盗塁をする気持ちでリードして、スタートを切る瞬間は、地面を噛むように意識はしています。

――社会人野球時代でも高い走塁技術を発揮されていましたが、プロに入ってから、さらに何か変えたことはありますでしょうか?

 極端に変えたことはないですね。ほとんどは社会人で培った技術をプロ入り後もその延長線でやっていますね。
 ただ、プロの世界ではレベルも高くなります。そのため、相手の隙をついて盗塁しなければなりませんから、より集中力を研ぎ澄ませています。

――盗塁を仕掛ける自信を持つためのスパイクは選び方はありますか?

 やっぱり自分にあったスパイクを探すべきだと思います。僕は軽さを重点的に考えていますね。それは高校時代から考えていたことで、使っていくうちに、どうしてもスパイクというのは重たくなるので、やはり軽さを常に要望しています。
 僕の場合はプレーヤーとして、足をウリにしていきたいので、やっぱり軽さと、使っていても重たくならないように日頃からケアしてますね。

――高校時代に使っていたスパイクと、今のスパイクの違いで、一番実感されていることは何でしょうか?

 一番は『すぐに試合に履ける』ということではないでしょうか。高校生の場合だと、馴染むのに時間がかかると思うんですけど、それでも最近のスパイクは、すぐに実戦で使えるほど質が良くなっているので助かりますよね。
 また、最近のスパイクでは、見た目でも軽いというイメージを持ちました。僕の高校時代にこういうスパイクがあれば良かったと思いましたね。本当に、今の高校生たちが、うらやましいと思います。

――軽量化以外でのスパイクへのこだわりはありますか?

 他の部分は、足首の部分と歯はこだわっていますね。足首を包むようなミドルカットをいつも要望しています。

――やはり自分の選んだスパイクというのは、プレーにおいても自信につながってくるのでしょうか?

 例えば軽さであっても、やっぱりそういうポイントがあれば、走る時に不安もなくなると思うんですよね。まずは自分の足に合っているかですが、そういったことで選ぶことも大事だと思います。

[page_break:2013年のシーズンの意気込み]

2013年のシーズンの意気込み

「チームワークを大切にして」

――さて、梵選手は2013年は、どんな活躍を見せていきたいですか?

堂林  走塁について、興味を持っている高校生が増えてくれるのは嬉しいことなので、僕自身も、少しでも先の塁を狙う姿勢を持った高校生たちの参考になるようなプレーを見せていきたいと思っています。

――とくに、今シーズンは梵選手のプレーで“ここを見てほしい”という部分はありますか?

堂林 そうですね、プレーでは盗塁が一番目立つかもしれませんが、ベースランニングもしっかりと見てもらいたいなと思いますね。

――では、最後に高校球児にメッセージをお願いします!

堂林 勝ち負けも大事ですけど、先輩や同級生、後輩とのチームワークを大事に、そういったことも楽しんでやってもらえれば、今までとは違う世界も広がっていくと思います。ぜひ、チームワークを大切にして、楽しんで野球と向き合って頂ければと思います。

梵選手、ありがとうございました。
2013年、新たなスパイクを武器とした梵選手のベースランニングにも注目ですね!

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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