試合レポート

春日部vs羽生実

2014.07.10

春日部が落ち着いた試合運びを見せて、初戦突破!

 9日から開幕した第96回埼玉大会。[stadium]越谷市民球場[/stadium]に伝統校・春日部が登場。創立1899年と歴史のある学校で、この日も、多くの部員、吹奏楽部、OBが集まっており、また学ランを着用した応援指導部の生徒が先頭に立って、迫力ある応援を見せていた。

 応援に後押しされて臨んだ春日部は初回から一死一塁から3番新井の右前安打の後、羽生実の連携ミスもあり、1点を先制する。5回表には、二死二、三塁からバッテリーミス、2番塚原 寛大(3年)の中前適時打、3番新井の左越え二塁打で、計3点を入れ、中押し。4対0とリードを広げた。

 投げてはエース左腕・岩元 良憲(3年)が好投。120キロ台ながらキレのある速球、スライダーを投げ分け、羽生実を7回無失点に抑える好投を見せる。

 さらに春日部は8回表、二死二、三塁のチャンスから、8番西村 俊彦(3年)が2点適時打を放ち、9回表にも、途中出場の福島 裕樹(3年)が右中間を破る三塁打を放ち、1番大音 亮(3年)が右前適時打を放ち、ダメ押し。7対0と点差を広げていく。

 春日部は8回には2番手・境がマウンドに上がり無失点に抑える好投をみせる。そして9回からは3番手植月 竜平(2年)がマウンドに登る。しかし羽生実打線がその植月に襲い掛かる。

 二死一、三塁から敵失で1点を返し、さらに二死一、二塁から7番野口 慎太朗(3年)が直球を振り抜き、左越え二塁打となり、一気に2点を返し、7対3と追い上げた。しかし後続の打者が倒れ、試合終了。春日部が7対3で勝利をおさめた。

 春日部は初回に先制点を挙げた後、なかなか点が取れず、苦しい試合展開だったが、5回表に3点を入れたことで、その後は吹っ切れたのか、投打ともに落ち着いた試合運びを見せた。勝利した春日部は次戦は強豪・埼玉栄と対戦する。春日部としては全力でぶつかり勝機を見出したいところだ。伝統校の力をみせることはできるのか。敗けられない戦いは続く。

(文=河嶋宗一

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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