府立千里青雲高等学校(大阪)
秋、春の悔しさをバネに!
大阪府豊中市にある千里青雲高校は、総合学科と共生推進教室が併設されている特色ある学校。そんな千里青雲高校野球部は、昨秋は4回戦まで勝ち進むも秋3位の大阪商大堺に2点差で惜しくも敗れる。
先日行われた春季大会では、1回戦で大体大浪商と対戦し9対3で敗退。秋と春の悔しさをバネに、夏の大会に向けて取り組む千里青雲高校野球部。
現在、野球部は3学年合わせて56人(1年生:17人、2年生:11人、3年生:28人)で、平日は15時30分から18時30分の3時間で集中して練習を行う。グラウンドは他の部活と共用のため、ダイヤモンドが使えるのは平日では週に2回のみ。
激戦区の大阪府で勝ち上がるために、実践している取り組みや課題、チームのキーマンとなる選手を阪本寛樹主将に紹介していただき、安尾秀樹監督にも夏に向けてのチーム作りや現状などを伺った。
今年のチームについて
北村投手(3年)、阪本 寛樹捕手(3年・主将)(府立千里青雲高等学校)
阪本寛樹主将にお話を伺いました!
Q. 今年のチームのウリ(セールスポイント)を3つ教えてください。
安定した守備力、部員の団結力、野球への熱い思いです!
Q. 今は夏に向けて、何を課題として練習を行っていますか?
得点圏にランナーを置いた時のバッティングには気を使っています。強い打球を意識して打っています!
Q. 得点力に力を入れているようですね!それでは、春季大会を振り返ってみて、収穫や課題は見つかりましたか?
収穫としては、私学相手に怯むことなく戦うことが出来たことです!課題としては、2番手以降の投手の成長が挙げられます。
Q. 公立校として私学に勝っていきたいですね!では、ここの高校だけには負けたくないというライバル校があれば教えてください。
東海大仰星です。中学時代のチームメイトでバッテリーを組んでいた今の仰星のエースと、同じくチームメイトでやっていた現在の仰星のキャプテンがいるからです!
Q. それは負けられませんね!続いて、千里青雲野球部しかやっていないであろう、オフシーズンに上達する練習法があれば教えて下さい。また、その練習に取り組むとどのような効果が期待できますか?
タバタ式トレーニングというものを行っていました。
3班に分かれて、腹筋、スクワット、腕立てのサーキットトレーニングで効率よく全身を鍛えるものです。時間で区切られているので、自分を追い込む精神力が付きます。
Q. 面白い練習ですね!激戦区の大阪府ですが、千里青雲が上位進出を狙うために必要なことはありますか?
まずは先ほど春季大会の課題でも挙げた投手力です。2番手以降の投手の成長がカギとなっていますね。また、打撃力も課題です。チャンスで勝負強い打撃が出来るかがカギとなってきます。
Q. 団結力がウリとのことですが、野球部で結束があるなと感じたエピソードなどがあれば教えてください。
部員がサプライズでマネージャーに全員の名前とロゴが入ったベースボールシャツをプレゼントしたことです!
Q. サプライズ!マネージャーはさぞ喜んだことでしょう!では、夏を迎えるにあたって、どんな気持ちで練習していますか?
夏はミスが命とりになるので、日ごろから隙の無い行動をすることを心掛けています。夏は打たないと勝てないので、大会で勝負強いバッティングが出来るように日頃の素振りやバッティングを大事にして練習しています。
Q. そんなチームのキーマンを教えてください!
後藤 壮平です!
後藤は現チームのエース!2年夏からエースナンバーをつけ、安定感抜群!球種も豊富で、どのカウントでもストライクが取れるコントロールが武器です。チームのムードメーカーでもあるので重要な存在です!
手前・吉田 知史副主将(3年)、奥・阪本 寛樹主将(3年)(府立千里青雲高等学校)
Q. 高校野球のどんなところが好きですか?
深谷 和樹(以下「深谷」):仲間と共に白球に魂を込めれるところです!
吉田 知史(以下「吉田」):多くの高校野球ファンがいて、夏の大会となれば、高校生の行うスポーツとは思えないほど日本全体が盛り上がるところです!
Q. 1番好きな練習は何ですか?
深谷:打撃練習です!
吉田:僕は全体ノックですね!
Q. 1番きついと感じる練習は何ですか?
深谷:タイヤ引きが辛いです…。
吉田:古賀トレーナーから教わった、腕立て、腹筋、脚のトレーニングです。
Q. では、引退までにこの高校と対戦してみたいという高校はどこですか?
深谷:堺上高校です。理由は、中学時代の監督が、堺上の監督に就いているからです。
吉田:PL学園です。親友がいて、小学校時代にはチームメイト、中学時代は軟式と硬式の違いから対戦する機会が無く、この高校野球が最初で最後の対戦できるチャンスだから。
Q. 1番好きな応援歌は何ですか?
深谷:「紅」です。
吉田:「アフリカン・シンフォニー」です。
Q. 野球をする上でモットーにしている、好きな言葉は何ですか?
深谷:「自分を信じて前へ進め!!」
吉田:「挑戦!」です!
指導者が語る!このチームの強み
■安尾 秀樹監督に質問!
Q. 今年のチームは、新チームが始まってから、どのようにチームを作り上げ、また、夏に向けどんなチームを目指してきたのでしょうか?
3年生が25人と多く守備力が安定しているので、得点力アップ、攻撃的なチームを目指していました。秋・春と私学相手に互角に戦えるようになりましたが、後半、逆転されたので、夏は投手力のアップと超攻撃的なチームを目指します。スーパーな選手はいませんが、穴は少ないチームで意識が高い状態です。
お話を聞かせていただき、ありがとうございました!