県立第二高等学校(熊本)
熊本県熊本市にある熊本県立熊本第二高等学校は、スーパーサイエンスハイスクールの推進校として理数教育の充実を図られており、1、2年生はゼミ活動も行っています。一方、美術科も設置されており、情緒豊かな校風でもあります。各科共通で朝のホームルームの前に朝読書の時間が設けられており、この活動において高校の部で日本一という「朝の読書」大賞を受賞しているなど、ユニークながら生徒の才能を伸ばすのに効果てきめんという教育が行われている学校です。
お笑いタレントの井出らっきょさん、「世界の中心で、愛をさけぶ」「北の零年」でお馴染みの行定 勲監督、映画「半落ち」で日本アカデミー賞優秀音楽賞を受賞した他、宝塚歌劇やジブリ映画「ゲド戦記」で作曲を担当した作曲家の寺嶋 民哉さんの出身校でもあります。
野球部は昨夏、2回戦はコールド勝ち。熊本北との3回戦は点の取り合いとなりましたが9対10と敗れ惜しくも4回戦進出はなりませんでした。以来、新チームになってから公式戦の勝利から遠ざかっています。
公式戦1勝を目指し、前を向いて練習に励む熊本第二野球部を主将の汐月 瑠星君に紹介していただきましょう!
チーム基本情報を紹介!
■ 熊本第二の汐月 瑠星君(学年:3年/役職:主将)にお話をうかがいました!
Q. 現在、部員は何人いますか?
1年生が26人、2年生が22人、3年生が19人の計67人です!
Q. 平日の練習時間は何時から何時までですか?
16時50分から19時まで練習を行っています!
Q. 練習のグラウンド環境を教えてください。
毎日使えますが、サッカー部、ラグビー部、陸上部、ホッケー部と共用のため、外野が狭い状態です。
5部活で共用とは、かなり上手にグラウンドを使っていますね!
[page_break:今年のチームについて]今年のチームについて
中島 健太郎監督の指示を受けるナイン(県立第二高等学校)
Q. 今年のチームのウリ(セールスポイント)を3つ教えてください。
「素直でがむしゃら、元気がある」「学年を問わず仲が良い」「どこよりも勝ちに飢えている」の3つがチームのウリです!
Q. 勝ちに飢えている!ハングリー精神は大切ですね。では夏へ向けて、現在どんなことを課題において練習を行っていますか?また、秋・春からチームとして成長したと感じるところを教えてください。
ベンチからの声で勢いを出すことや、走塁力を上げ、足を絡めた攻撃をしていくことを課題に練習をしています。成長したと感じるのは、流れを意識したプレーを考えながら野球ができるようになったことです!
Q. 試合中の声は大切ですよね!次に春季大会を振り返って、チームとして戦い方はいかがでしたか?
塁に出たら盗塁を行い、打者はストレートをしっかり叩くという作戦通りの戦い方で、序盤はリードすることができていました。しかし、終盤で崩れ逆転されてしまったので、夏は終盤が課題だと考えています。終盤に負けない体力作りを、これからもやっていきたいと思います!
Q. 新たな課題に向け励んでいるのですね!練習の中で、一番時間を費やしていることや力を入れていることは何ですか?
練習時間は県内で最も短いと思います。その分、隙間の時間を使っての素振りや、どうすれば効率が良いかを考えて練習に励んでいます。考える力を試合にもつなげていきたいと思っています!
Q. 身体だけでなく思考もトレーニングしているとは!これから夏を迎えますが、暑い中でも全力でプレーできるように、今から取り組んでいることはありますか?
これからというよりも、日頃から選手個人が、自分自身できちんとした体調管理を行っています。マネージャーはそのための十分な準備をしてくれています!
Q. 日常的に準備ができているとはすばらしいですね!勝つために選手たちの間で決めている約束ごとはありますか?
流れを意識したプレーをすることです。例えば、「二死三塁の場面でフライ禁止」などですね。
Q. 野球部で結束があるなと感じたエピソードがあれば教えてください!
冬の強化練習です!どこの学校も冬季練習は辛いものだと思います。何度も何度も自分に負けてしまいそうな練習メニューでしたが、辛い時に仲間と励まし合い、達成感から感動の涙を流すことができました!
坂田 聖樹投手(県立第二高等学校)
Q. 寒い冬に内面から熱くなる練習を行ったのですね。では、夏を迎えるにあたり、どんな夏にしたいですか?
僕たちは、秋、春と初戦で負け大変悔しい思いをしています。モットーである「感動野球」というものをできているとは正直言えません。しかし、夏は自分たちの悔しさを晴らすのはもちろんのこと、保護者、支えて下さる多くの方々、そして何よりもいつも熱心に指導してくださる先生と共に最高の夏にしたいです!
Q. ありがとうございます!では、このチームのキーマンを教えてください!
坂田 聖樹です!坂田は、投手、打者、走者としてチームの中心であり、チームを勝利へと導いてくれる存在です!投手としてはコントロールがよく、牽制、フィールディングが上手いです。打者としては、広角に打ち分けることができ、長打も期待できる選手なんです!!
まさに二刀流の選手ですね!
続いて古閑 達之君(副主将)と坂田 聖樹君のお2人にお話を伺います!
ダッシュをするナイン(県立第二高等学校)
Q. 高校野球のどんなところが好きですか?
古閑 達之(以下「古閑」):一瞬で勝負が決まるところですね!
坂田 聖樹(以下「坂田」):実力が上の相手でも最後まで何が起こるか分からないところですね!一球で勝負がひっくり返るところも面白いと思います。でも何より、素直に楽しいから好きです!
Q. 好きに勝るものはありませんね!では、一番好きな練習は何ですか?
古閑:ノックが好きです!
坂田:自分は、フリーバッティングです!
Q. 逆に、キツイと感じる練習は何ですか?
古閑:インターバル走がキツいです…。
坂田:自分もインターバル走です。
福島 生望選手(県立第二高等学校)
Q. インターバル走は非常にキツいですが、体力と気持ちの上でも成長できると思いますよ!では、引退までにこの高校と対戦してみたいという学校はありますか?
古閑:健大高崎です。自分たちが目指している足で攻める野球をしているので、一度「機動破壊」と勝負してみたいです!
坂田:九州学院ですね。練習試合でもなかなか対戦できない相手でもあり、2年前の公式戦で悔しい負け方をしたので、リベンジしたいです!
Q. 一番好きな応援歌は何ですか?
古閑:「ルパン3世」のテーマ曲です!
坂田:SEKAI NO OWARIの「RPG」です!
Q. それでは最後に、お2人が野球をする上でモットーにしている、好きな言葉を教えてください!
古閑:「勝負の神様は細部に宿る」です!
坂田:「平常心」です!
ありがとうございました!
指導者が語る!このチームの強み
■中島 健太郎監督に質問!
Q. 今年のチームは、新チームが始まってから、どのようにチームを作り上げてきたのでしょうか?また夏に向けて、どんなチームを目指していますか。このチームの強みとともに教えてください。
「感動野球」をモットーに掲げ、多くの方々に感動を与えられるような野球を目指してきました。
新チーム以降失点がかなり多かったので、守備に多くの時間を割いてきましたが、夏に向けては機動力を絡めた攻撃的なチームを目指しています。
このチームは、今年の公式戦で一勝もできていません。選手も、私も挫折と負けを繰り返している一年です。それでも歯を食いしばって、前を向いて、どこよりも悔しい気持ちを持って練習に励んできた精神力、チームの一体感が一番の強みだと思います。夏は必ず勝ち上がり、甲子園を目指します!
チームが一つになり、勝ち上がってください!お話を聞かせていただきまして、ありがとうございました!