聖心ウルスラvs都城
攻守に堅実!聖心ウルスラが都城に快勝!
4回2点適時打を放つ高田(聖心ウルスラ)
組み合わせ上は、第4シード・都城に、ノーシードから勢いよく勝ち上がってきた聖心ウルスラが挑むかたちとなった準々決勝。しかし、都城は今大会、主力の山本 由伸を欠くラインナップのため、戦力・状態的には聖心ウルスラに分があると思わざるをえなかった。
序盤から、聖心ウルスラが堅実な試合運びをみせる。2回、死球と四球で出塁した走者を二三塁におき、8番・相良がスクイズを決めて先制。中盤4回には、7番高田の2点適時打で中押し。
終盤8回には、だめ押しとなる8番柳田、9番黒木、1番能勢の3連続適時打で3点を追加し、聖心ウルスラが6対0とする。
聖心ウルスラは、最終回にワイルドピッチと内野ゴロ間に2点を献上したが、先発マウンドにあがった相良が4回二死まで無失点。相良が三本間の挟殺プレーで走者と接触して左手を負傷するアクシデント後、急遽登板したエース柳田が8回二死まで無失点。2投手が都城打線を封じる好投をみせて準決勝進出を決めた。
聖心ウルスラは、準決勝で第1シード・富島と激突する。両者ともに大一番の1戦。どのような戦いが待っているのか?大注目のカードだ!
■都城は、プロ注目右腕の山本 由伸が一度も出場せず、姿を消すことになった。今春、マウンドに上がった濵田(右)、瀬戸口(左)、そして、この試合で公式戦初登板だった塗木(右)。試合がつくれる2番手・3番手投手ができたことは証明された。これに、投打のキーマンである山本 由伸が復調して加われば、他チームを脅かす存在であることは変わりない。
夏の選手権宮崎大会開幕まで100日をきった。1年時から注目を集めていた山本 由伸-山本 陽盛バッテリーを主力とする都城ナインが、残された時間でどのような進化をみせるか?また、この春、公式戦初采配で、初めての喜びと悔しさを味わった石原 太一監督が、今後、どのような駒使い(選手起用)、采配、手腕をみせるか?注目が集まる。
(写真・文=三角 竜之)
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