パフォーマンスをあげる!! アクティブレスト ( 積極的休養 ) の考え方
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試合後にはロング走を取り入れて疲労回復をはかろう
■アクティブレストの考え方
週末ごとに行われる練習試合や公式戦、また連休などの時には毎日練習が続いて、身体を休める時間がほしいと思う選手は多いことでしょう。「練習(トレーニング)」「栄養」「休養」のバランスは、野球選手のみならずアスリートにとって重要なもの。休日は自宅でのんびり過ごしたり、積極的に遊びに行ったりすることは、一定のリフレッシュ効果が見込める一方で、休みの日に軽く身体を動かすことで体力的な疲労を回復させようという考え方があります。これを「アクティブレスト(積極的休養)」といいます。実際に一人でもできるアクティブレストについてご紹介しましょう。
●練習後のストレッチ前にジョギングを
疲労回復のためには血流をよくして、疲労物質を分解・代謝させたり、必要な酸素や栄養素を組織の隅々にまで行き渡らせる必要があります。練習後にクールダウンとしてストレッチを行うチームや選手は多いと思いますが、ストレッチを行う前に軽くジョギングを行う、ウォーキングを行うといったことも加えるとより疲労回復効果が見込めます。ダッシュなどを繰り返した後、急に立ち止まるとかなり苦しくなることを経験した選手もいるでしょう。ハードな練習をした後は心拍数が高くなっていますので、ある程度落ち着くまで、軽い運動を行うようにすると疲労感も軽減されます。
●入浴は疲労回復に効果的
帰宅後に入浴するときは、なるべく湯船につかるようにしましょう。浮力によって筋肉の緊張をやわらげることができますし、水圧によって静脈血が心臓にもどるのを助ける効果もあります。環境面などでどうしてもシャワーしか使えない場合は、温かいお湯と冷たいお水を交互にかける交代シャワーを行ってみましょう。温める、冷やすを繰り返すことで血液の流れがよくなり、シャワー後も体が温まった状態がしばらく続きます。入浴後は筋温も上がっているのでストレッチをするとより柔軟性が回復できるでしょう。
●試合の翌日にロング走
特に投手の場合、試合でたくさん投げ込んだ翌日は長い距離を走るロング走で血流をよくし、疲労回復につとめましょう。試合の翌日に休養日になっているチームもあると思いますが(月曜日など)、何もしないままでいるよりも、体力面でのリカバリーが期待できます。プロ野球選手などでも登板翌日は軽く走り、その翌日に完全休養をとることが多くなってきているようです。
文:西村 典子
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