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【島根展望】二季連続出場を狙う開星か?大東、大社、出雲などの公立勢の戦いも注目

2016.06.13

 島根県といえば、学校数は少ないが、身体能力が高い選手が多く、粒ぞろいだ。この夏の有力校を紹介していきたい。

開星は投打で安定も 実力のある公立校が多数

吉川 貴大(開星)

 選抜出場の開星は最速147キロ右腕・吉川貴大、秋季大会で本塁打を量産した瀬戸口 恵大福間 塁などパワーはナンバーワン。この春は吉川に頼らないように右腕・勝部 将司が登板するなど、他の投手陣の経験値を高めてきた。二季連続の甲子園出場へ、戦力は揃えている。

 県大会準優勝の島根大東は、エース・川角 亜久瑠(2年)が安定感抜群のピッチングを披露。昨夏は5回参考記録ながらノーヒットノーランを達成するなど、1年生の時から公式戦で活躍。実戦経験豊富で、この夏も強気のマウンドさばきで甲子園を目指す。

 県大会3位で、山陰大会に出場する益田東は、強打の捕手・豊田 隼也がチームを引っ張る。4位の隠岐は、選手は23人だけだが、粒揃いのチームだ。正捕手・藤野 太陽、強気のピッチングがウリの白川 泰聖、最も安打が期待できる嶽野 卓、長打力のある福本 太一の4人が中心となる。この春、県大会準決勝で島根大東に敗れた悔しさを忘れずに、日々、練習に励み、2003年春以来となる甲子園を目指す。

 2012年以来の甲子園を目指す立正大淞南は、好投手・川口 準樹の投球がカギを握る。昨夏甲子園出場の石見智翠館(いわみちすいかん)は、長打力のある泉 勇太朗、昨夏から活躍している橋本 和輝、2年生投手・安藤 颯がどれだけ底上げできているか注目だ。

 出雲西は長打力のある福間 将貴、内野守備の要・板垣 汰良など個々の能力は高い。昨夏ベスト4、さらに昨秋中国大会出場の大社は、エース・上野 南斗、身体能力が高い林 雄大、長打力のある坂本 拓城と個々の能力は高いチームだ。また昨夏の4強で、キレのある直球と変化球で勝負する左腕・高野 脩汰擁する出雲商も見逃せない。

 そして忘れてならないのは、昨秋の中国大会ベスト8出雲は、のらりくらりとかわす変則派左腕・加藤 雅彦、安定感抜群の投球と打っても勝負強い打撃を見せる原 暁、4番を打つ新宮 健太が中心。粘り強い試合運びやここぞというときに一気に畳みかける集中力は、対戦していて嫌なチームであると言える。

 島根大会の抽選日は6月18日。いきなり強豪校同士の対戦が実現する可能性もあるだろう。どんなブロックになるか楽しみだ。

(文・河嶋 宗一


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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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