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【神奈川・準決勝展望】 慶応義塾vs桐蔭学園/横浜vs桐光学園!勝敗のポイントはどこにある?

2016.07.29

30日、神奈川大会準決勝2試合が[stadium]横浜スタジアム[/stadium]で開催!
【試合日程】

慶応義塾vs桐蔭学園 11時試合開始
神奈川横浜vs桐光学園 13時30分試合開始

 神奈川もついに4強が出揃った。昨夏甲子園優勝校の東海大相模が、まさかのコールド負けで敗退。残ったのは、桐蔭学園横浜桐光学園、慶応義塾と神奈川の第一勢力だ。そんな準決勝の見所を紹介していきたい。

■準決勝の見所を徹底紹介!!

正木智也(慶応義塾)

 慶応義塾vs桐蔭学園 
 東海大相模にコールド勝ちした慶応義塾。春の時点では、そこまで本塁打を打つ打線ではなかったが、準々決勝で3本塁打と全く別のチームになってしまった。その打線をけん引するのが2年生の4番打者・正木智也。ストレートにめっぽう強く、豪快なスイングから繰り出す打球は圧巻だ。この正木が打つか、打たないかで勝敗は変わってくる。また、1年生の下山 悠介も、ミート力が高く、要注意な打者。投げては、エースの森田晃介の巧みな投球術が光るが、森田の負担を減らすべく、木澤尚文など3年生投手の力投にも期待したいところだ。

 一方、桐蔭学園は勝ち進むごとに内容が良くなってきた。守備は春よりも堅くなり、簡単に失策をしない。そして打線も、柿崎颯馬冨永魁など強く振れる打者が多く、ここぞというときに一気に畳みかけられる怖さがある。エース・小川隼平のピッチングも安定感が増してきており、少ない失点が期待できる。

 勝ち進むごとに勢いが増してきている慶応義塾。そして攻守ともに仕上がりつつある桐蔭学園。お互いの力を発揮すれば、かなりの接戦が期待できそうだ。

神奈川横浜vs桐光学園
 最重量打線と評される神奈川横浜。準々決勝では5本塁打を記録し、完全に目を覚ました。準決勝以降も大爆発が期待される。エース・藤平尚真も修正を図りつつ、調子を上げてきており、快投が期待できそうだ。だが、藤平の負担を減らすべく準決勝では左腕・石川達也の登板もありうる。石川はストレート偏重ではなく、ストレートを最大限に生かす投球を心掛けていきたい。

 桐光学園はしぶとく勝ち上がってきた。ここまで継投リレーを見ると、最後はエースの中川颯につなぐというリレーをとってきた。今回、その方式では通用しない可能性が高い。横浜打線に火がついてから中川投入では、横浜のペースで試合が進んでいるので、今までのように逆転にもっていくのは難しい。そのため中川が大会初先発する可能性も十分高いだろう。また桐光学園は内外野の守備も堅く、打線は一発を打つ打者は少ないが、巧打者揃いで狙い球をしっかりと絞っていけば、十分に神奈川横浜投手陣を攻略する可能性がある。それだけに前半の攻防がカギになりそうだ。

注目記事
神奈川大会ここまでの勝ち上がり表
この夏の神奈川大会試合レポート一覧

(文・河嶋宗一

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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