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連続出場チームをデータ分析!鳴門など前年初戦敗退組にチャンスあり?!

2016.08.13

■連続出場チームの前年初戦敗退組にチャンスあり!鳴門の勝ち上がりに注目!

佐原 雄大(鳴門)

 甲子園は1回出場するだけでもたいへんな聖地だが、それが連続出場ともなれば難易度はさらに跳ね上がる。本日第4試合に登場する鳴門(徳島)は5年連続の出場。昨日、初戦突破を果たした聖光学院(福島)は10年連続の出場となった。
 他にも、作新学院(栃木)は11年から6年連続で出場と、県内で不動の王者のポジションを守り続けている。

 明徳義塾(高知)は7年連続の出場。実は98年から04年にかけて7連連続で出場した経験もあり、今年はタイ記録となった。そして、現在進行中の記録としては最多で、歴代でも2位となる10年連続出場を果たしているのが聖光学院(福島)。この間、ベスト8に3回進み強豪校としての地位を確かなものにしている。ちなみに歴代1位は第1回から第14回まで14回連続で出場した和歌山中(現:桐蔭)。ただ、出場校がまだ少なかった戦前のことだけに、聖光学院の記録にも素晴らしい価値があるといえるだろう。

 ちなみに昨夏の甲子園で連続出場したのは10校あった。それぞれの結果を追跡すると、14年は初戦敗退だった6校のうち4校が、翌年の15年に勝利を飾っている。特に東海大相模は優勝、九州国際大付はベスト8入りした。逆に、勝ち星を挙げていた4校はすべて成績を落とした。甲子園で敗れたチームは、同じ甲子園という舞台でのリベンジを目指して実力を蓄え、気力も充実。逆に勝利を挙げていたチームはプレッシャーを受け、モチベーションの維持も難しくなることがデータからも見えてくる。それだけに昨年の甲子園初戦で、九州国際大付に敗退した鳴門の今年の甲子園の勝ち上がりに期待がかかる。

(文・大平 明


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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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