松山聖陵「精一杯」出し切って徳島商に完封勝ち!春季四国大会・松山聖陵vs徳島商の一戦を徹底レポート!
徳島商を126球7安打完封した松山聖陵・岡本 文哉(3年)
【四国】松山聖陵(愛媛2位)vs徳島商(徳島1位)の一戦を徹底レポート!
松山聖陵「精一杯」出し切って徳島商に完封勝ち!
徳島県1位・2年ぶり27度目の出場となる徳島商と、愛媛県2位・2年連続3回目の出場となった松山聖陵との1回戦。試合は徳島商・佐藤 嵐(3年・172センチ77キロ・左投左打・吉野川市立山川中出身)、松山聖陵・岡本 文哉(3年・177センチ69キロ・左投左打・松山市立津田中出身)の両先発左腕が要所を締める展開で、7回表までは13個の0が並んだ。
試合が動いたのは7回裏・松山聖陵の攻撃。7番・吉田 翔斗(3年・三塁手・168センチ68キロ・右投右打・今治市立立花中出身)の中前安打などでつかんだ二死一・三塁から、打席に入ったのは6回表から守備に入っていた1番・富里 尚史(2年・二塁手。170センチ63キロ・右投左打・那覇市立石嶺中<沖縄>出身)。1ストライクからやや甘く入ったコースへの投球を捉えた富里の打球は、三塁手横を鋭く破る値千金の適時打に。逆に徳島商・佐藤 嵐にとっては痛恨の97球目となった。
松山聖陵・岡本は援護点をもらった後も「中盤からはすぐストライクから入らずに、あえてボールから入って間合いを外すことをした」心憎い投球を継続。9回表には3連打で一死満塁のピンチも背負ったが、ここでは「徳島商の打線は逆方向の意識が強かった。だからやることを精一杯やって悔いのないように、吉田をラインよりに寄せた」荷川取 英明監督のベンチワークが冴え、最後は三直併殺。126球7安打2奪三振で無四球完封を果たした。
これで昨年はアドゥワ 誠(広島東洋カープ)を擁するも成し遂げられなかった松山聖陵1999年初出場初優勝以来となる春季四国大会勝利を達成。「先輩たちを超える」を掲げた佐々木 魁(3年・捕手・171センチ72キロ・右投右打・今治市立日吉中出身)を主将とするチームの「精一杯」は、準決勝以降も彼らの確固たる基盤となる。
試合レポートでは徳島県勢・秋春四国大会連敗「15」に見える課題について徹底解説。
試合記事
【春季四国大会 1回戦】
松山聖陵vs徳島商
徳島県勢・秋春四国大会連敗「15」に見える課題