試合レポート

花咲徳栄vs栄北

2017.09.30

16安打15得点!夏の王者・花咲徳栄の強力打線が爆発!2連覇の鍵は4人のピッチャー

花咲徳栄vs栄北 | 高校野球ドットコム
左から斎藤、中田、和田、岩崎(花咲徳栄)

 29日、[stadium]大宮公園野球場[/stadium]で行われた埼玉県秋季大会準々決勝。爽やかな秋晴れのもと、夏の王者・花咲徳栄対3回戦16安打17得点した猛打の栄北の試合が行われた。

 1回表、花咲徳栄の攻撃。一死から2番松本3番韮澤が四球を選び一二塁を作るが、4番野村のサードゴロで二死一二塁。続く5番橋本が死球で満塁とすると6番のセンターとショートの間に落ちるヒットで2点先制。さらに7番の右前安打で1点追加。初回から試合の主導権を握っていく。

 さらに2回と4回に犠牲フライとスクイズで1点ずつ追加して迎えた5回。先頭の3番韮澤が右線二塁打を放つと、続く4番野村は右中間に5番橋本は左越にそれぞれ二塁打を放ち、3者連続二塁打であっという間に2点を追加した。その後、相手のエラーが絡んでさらに2点追加し試合を決定づけた。

 6回にも1点追加し7回。栄北がピッチャーを早乙女に交代した変わり目に花咲徳栄打線が爆発した。先頭の9番田谷野の左線二塁打から始まりこの回だけで5安打。四球や犠牲フライも絡めながら一挙5得点。この試合16安打15得点という夏の王者の貫禄を見せつけられた。

 投げては花咲徳栄先発・齋藤から始まり4人のピッチャーが投げた。まず先発の齋藤だが、右のサイドスローから低めにコントロールされた直球と変化球を投げ分ける。立ち上がりは調子が良くなく、球数も多くなってしまっていたが、バックにも助けられ4回を1失点の及第点の活躍だった。5回には2番手のエース・中田が登板。右の本格派で、伸びのあるストレートをビュンビュン投げ栄北の反撃を許さない。6回は3番手、左の本格派・和田が登板。テンポのいいピッチングで二者連続三振を奪った。

 7回は4番手・岩崎。キレのいいストレートを投げるが、立ち上がりのコントロールが安定せず、二者連続四球を出してしまう。その後2死三塁まで粘るが、9番大嶋にレフトスタンドへ2ランホームランを打たれてしまった。しかし、次の打者を危なげなく三振に抑えた。4人ともに現段階で投手としての完成度が高く、これからの秋季大会も楽しみだが、ひと冬越えた来年はどうなっているのかさらに期待が高まる。この4人の成長次第で夏2連覇がどうなるか決まると言っても過言ではない。花咲徳栄のこれからに目が離せない。

(文・写真=編集部)

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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