鶴丸vs大島
エースの力投に応えた2本のアーチ・鶴丸
鶴丸8点目・中村2ラン
鶴丸は初回、一死満塁で5番・山野航聖(2年)のレフト前タイムリー、6番・永山 智大(2年)のレフト線二塁打で3点を先取した。
2回は重盗を決めるなど一死二三塁とし、2番・南 琉介(2年)がライト線三塁打を放ち、2点を追加した。
4回、鹿児島大島は5番・池田 風舞(2年)のセンターオーバー二塁打で1点を返す。
5回以降、鶴丸はエース児玉 幸翼(2年)、鹿児島大島は3回からリリーフした1年生左腕・稲井 駿の好投で両者追加点が奪えず、淡々と回が進む。
8回裏、鶴丸は一死から4番・中野 尚仁(2年)がライトスタンドにソロ、7番・中村 駿介(2年)がレフトスタンドに2ランを放ち、コールド勝ちした。
鶴丸はエース児玉の力投に、打線が2本のアーチで応えた。
「追加点がなかなか取れていなかったので、児玉のために何とか点が欲しかった」と中野。2ボール1ストライクからストライクをとりにきたインハイの直球を逃さず、初戦に続く2試合連続ホームランで打線に再び火をつけた。
二死三塁とチャンスで打席が回ってきた中村は「児玉のために、自分が点をとる!」意気込みで1ストライクから2球目を強振。「感覚は何もなかった」がレフトスタンドに大きな放物線を描いて消えた。
中村は背番号17だが、今大会は「スタメンで使うつもりだった」と福田健吾監督は言う。元々代打の切り札的な存在だったが、背番号を渡してから2週間の間、雨の日の練習でも1人黙々とバットを振り、何としても試合に出たい意気込みを指揮官は買った。「こういう選手が活躍してくれた。チームにとっても教訓になる勝ち方ができた」と喜んでいた。
(文=政 純一郎)
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