Column

創志学園(岡山)編「創立7年余りで全国クラスの強豪へ 創志学園のつながり!」

2017.10.15


左から末永 海人、髙田 萌生(創志学園)

 創部2年目で甲子園出場を果たすなど、近年力をつけ岡山のトップを走る創志学園高田 萌生などのプロ野球選手も輩出している創志学園について迫ります。

史上初の創部2年目で甲子園出場!一躍全国区へ

 2010年に設立された、私立の男女共学校である創志学園高校。創志学園の創始者である大橋博を理事長として据える。環太平洋大と経営を同じくする系列学校であるため、体育系クラブに力を入れているそうだ。

 野球部はこれまでに4度の甲子園に出場。
初出場は、2011年春に開催された第83回選抜高等学校野球大会創志学園は、わずか創部1年目にして初出場を果たすという史上初の快挙を成し遂げた。またこの大会の選手宣誓を野山 慎介主将が務めた。東日本大震災で開催が危ぶまれた大会であり、選手宣誓ではそのことについて触れた。

「私たちは16年前、阪神・淡路大震災の年に生まれました。
今、東日本大震災で、多くの尊い命が奪われ、私たちの心は悲しみでいっぱいです。
被災地では、全ての方々が一丸となり、仲間とともに頑張っておられます。
人は仲間に支えられることで、大きな困難を乗り越えることができると信じています。
私たちに、今、できること。それはこの大会を精いっぱい元気を出して戦うことです。
『がんばろう!日本』
生かされている命に感謝し、全身全霊で、正々堂々とプレーすることを誓います。」

 この宣誓は人々の心を打ち、高校野球ファンの記憶に残る選手宣誓となった。創志学園1回戦北海と対戦。北海の好投手・玉熊 将一の前にわずか1点に抑え込まれ敗退した。

 2016年には春夏連続出場を果たした。エース・髙田 萌生を中心に、打線は北川 大貴高井 翔などに加え、当時2年生の難波 侑平がけん引。攻守ともに力のある世代であった。第88回選抜高等学校野球大会1回戦では東海大甲府と対戦。先制を許すも、5回に一挙4点を奪いリードを奪う。高田 萌生がこのリードを守り切り、1失点完投勝利。甲子園初勝利を挙げた。続く2回戦ではその後準優勝を果たした高松商と対戦し1対5で敗れた。

 リベンジを誓った。県予選で高田 萌生が154キロを記録するなどして注目を集めた。迎えた初戦盛岡大附と激突。3回までに4点のリードを奪い、152キロを記録するなどして優位に試合を進めていた創志学園。しかし高田 萌生盛岡大附打線につかまり、2本の本塁打を浴びるなどして逆転を許す。その後、追い上げるものの及ばず上位進出とはならなかった。
 その後、高田 萌生はドラフト会議で巨人から5位指名を受け、プロの世界へ飛び込んだ。

 難波 侑平が投打の柱として今春も甲子園出場を果たした。しかし1回戦で九州王者・福岡大大濠と対戦し3対6で敗れ、甲子園優勝は果たせていない。その難波 侑平がプロ志望届を提出。2年連続で創志学園からのプロ野球選手誕生となるかに注目が集まる。

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近年の卒業生

■2013年卒
野山 慎介(東海大卒)
須藤 隆成(慶応大-JX-ENEOS)
山本 凌(トヨタ自動車東日本)

■2014年卒
奥浪 鏡(元オリックス)

■2015年卒
末永 海人東京国際大

■2016年卒
髙田 萌生(読売ジャイアンツ)
高井 翔近畿大工学部)
北川 大貴天理大
湯井 飛鳥(大阪工業大)


注目記事
2017年秋季大会 特設ページ

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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