News

突発的なケガを防ぐためにできること

2018.01.30

突発的なケガを防ぐためにできること | 高校野球ドットコム
ボールが無造作に転がっている状況はケガをしやすいのでなるべく早く片づけよう

■突発的なケガを防ぐためにできること

 野球は突発的なケガが比較的少ない競技であるといわれています。ラグビーやサッカーなど相手選手と体当たりするような接触プレーが少ないためですが、野球でも少ないながらもケガをしてしまうケースが考えられます。その代表例として挙げられるのがデッドボールです。

 投手は決して意図して身体に当てているわけではありませんが、それでも厳しいコースをつかなければ打ち取れないときや、コントロールミスなどによって相手バッターの身体に直接当ててしまうことがあります。頭部は硬球が直接当たってしまうと生死に関わってきますので、必ずヘルメットをかぶることがルールとして義務づけられています。バッターとしてはそれ以外にも当たりそうな部位を守るためにエルボーガード(肘当て)を着けたり、フットガード(すね当て)をつけたりして、直接ボールが当たることを防ぐようにすることが大切です。特にフットガードはデッドボールだけではなく、自打球からすねを守るためには必要な用具であると言えるでしょう。個人で購入することがむずかしい場合は、チームで準備しておくことも検討しましょう。

 またグランドを見回してみたときに、必要ではないものが無造作に置かれているとそれだけでケガをしてしまうことがあります。グランドを整備するグランドレーキもまたその一つです。不意に踏んでしまって捻挫をするだけではなく、アキレス腱を切ってしまったり、顔面を打撲したりと大きなアクシデントに発生することが考えられます。グランドでは常に整理整頓を心がけ、不要なものはその都度片づけておくこともケガ予防につながります。

 バッティング中の守備を行う際も転がっているボールはそのままにせず、かごに入れたり、集めたりしてグランドにボールが無造作に転がっていることのないようにしましょう。バッティングの打球を追いかけていると足元を見ることが少ないので、転がっているボールを踏んでしまって捻挫をしてしまったというケースはよく見られます。これも周囲を見渡して気をつけるだけで防ぐことのできるケガと言えるでしょう。

 グランドを始めとする環境整備は、気持ちのよい環境を作るだけではなくケガ予防にもつながるものですので、ぜひ積極的に行っていきましょう。

文:西村 典子
球児必見の「セルフコンディショニングのススメ」も好評連載中!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.06.26

高知・土佐高校に大型サイド右腕現る! 186cm酒井晶央が35年ぶりに名門を聖地へ導く!

2024.06.25

昨夏甲子園16強・北海の卒業生進路紹介!元巨人外野手の息子らが中央大、147キロ右腕は社会人へ

2024.06.26

低反発バットなど関係ない!“飛距離モンスター”マーティン・キャメロン(東海大札幌) に大爆発の予感!

2024.06.25

【南北海道】函館支部では第3シードの函館西と函館大有斗が初戦に挑む【2024夏の甲子園】

2024.06.25

【南北海道】室蘭支部では、第2シード苫小牧工が代表決定戦進出を狙う【2024夏の甲子園】

2024.06.24

愛媛の組み合わせ決定!今春優勝の松山商・大西主将は「どのチームと闘っても自信をもってベストなゲームをしたい」シード4校主将が意気込み語る!

2024.06.21

なぜ高校野球の新たなリーグ戦は拡大し続けているのか?『チームのために個人がいる』ではなく『個人の成長のためにチームがある』~野球指導者・阪長友仁のビジョン後編~【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.7】

2024.06.23

プロ注目の大阪桐蔭・徳丸が大学生相手に決勝アーチ!直近3週間5本塁打と量産態勢!2年ぶり夏甲子園へ強打者の勢い止まらず!

2024.06.23

大阪桐蔭が名門・日体大に1勝1分け! スター選手たちが快投・豪快弾・猛打賞! スーパー1年生もスタメン出場 【交流試合】

2024.06.26

高知・土佐高校に大型サイド右腕現る! 186cm酒井晶央が35年ぶりに名門を聖地へ導く!

2024.05.31

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在34地区が決定、佐賀では佐賀北、唐津商、有田工、龍谷がシードに

2024.06.24

愛媛の組み合わせ決定!今春優勝の松山商・大西主将は「どのチームと闘っても自信をもってベストなゲームをしたい」シード4校主将が意気込み語る!

2024.06.11

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在41地区が決定、長崎、高知、新潟、大分などでシードが決まる〈6月10日〉

2024.06.21

なぜ高校野球の新たなリーグ戦は拡大し続けているのか?『チームのために個人がいる』ではなく『個人の成長のためにチームがある』~野球指導者・阪長友仁のビジョン後編~【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.7】

2024.06.14

【福岡】九州国際大付は小倉商、東海大福岡は小倉南、春日は大川樟風、福岡大大濠は輝翔館と対戦【2024夏の甲子園】