試合レポート

藤井vs高松工芸

2018.03.23

香川県藤井「初球徹底」で高松工芸に競り勝つ!

藤井vs高松工芸 | 高校野球ドットコム
3番主将・高嶋 開斗(藤井)

 高松工芸・植田 旭(3年・右投右打・174センチ81キロ・直島町立直島中出身)と香川県藤井・村尾 幹斗(3年・左投左打・167センチ60キロ・丸亀市立南中出身)。両先発の粘り強い投球によって締まった展開となったこの一戦。最終的に勝敗を分けたポイントは青山 剛監督が練習から「打てる球は打ちに行け」と話している香川県藤井の「初球徹底」だった。

 1回表は昨秋までの最速137キロサイド絶対エースも、今大会は背番号「20」・1番・左翼手で先発した山上 達貴(3年・右投左打・169センチ68キロ・丸亀市立南中出身)が初球を右前に運び、犠打・二ゴロで迎えた二死三塁から4番・宮下 嘉偉(3年・捕手・右投右打・184センチ74キロ・坂出市立白峰中出身)の右前先制打へ。

 

 7回表には50メートル5秒7、一塁到達オーバーランで4秒20の超高速9番・砂川 太雅(2年・右翼手・右投左打・168センチ58キロ・多度津町立多度津中出身)がチャンスメイク。砂川がこの日3安打目となる中前打で出塁すると、山上への1球目でこの試合2個目となる二盗(タイム3秒20)を成功。さらに山上が送った一死三塁から2番・白井 宏汰(2年・二塁手・右投右打・170センチ64キロ・丸亀市立西中出身)が初球を三ゴロを転がすと猛然と本塁に突入し、2点目のホームを奪い取った。

 これで勢いに乗った香川県藤井は一死二塁から3番・高嶋 開斗(3年主将・右投左打・164センチ64キロ・高松ボーイズ出身)がこれも初球を叩き左越適時二塁打。宮下も遊撃内野安打で続いた一死一・三塁から5番・百々 唯斗(3年・三塁手・右投右打・175センチ75キロ・三豊市立詫間中出身)が初球スクイズを決め4点目。
その裏、高松工芸が一死二・三塁から3番・小倉 稜平(3年・三塁手・右投右打・172センチ68キロ・高松市立勝賀中出身)が中前適時打。さらに二死満塁から6番の代打・河内 雄大(3年・右翼手・右投左打・176センチ74キロ・高松市立龍雲中出身)が追い込まれながら執念の中前2点適時打を放ち計3点を返しただけに、いっそう香川県藤井の積極性が際立った。

 「山上への継投も含め、練習で試していたことがその通りにできた」(青山監督)香川県藤井。まずは春季県大会の最高成績であるベスト8以上。その次は6月開催の高野連招待試合で大阪桐蔭への挑戦権を得る3位内を目指して、彼らはこれからも「初球徹底」で臨む。

(文=寺下 友徳

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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