大阪桐蔭vs藤井学園寒川
大阪桐蔭、12安打14四死球奪い15点快勝!
ホームに見事なスライディングで生還した藤原恭大(大阪桐蔭)
「相手が大阪桐蔭なので、スピードのある投手から投げさせることにした」。春の県大会ではリリーフ専門職だった最速145キロ右腕・加茂 優太(2年・右投右打・170センチ64キロ・大阪生野リトルシニア<大阪>出身)を先発指名した藤井学園寒川・佐竹 茂樹監督は、その意図をこう話す。
が、大阪桐蔭はその奇襲をもろともせず序盤から塁上を賑わかせた。1回裏は二死から四球、4番・藤原 恭大(3年・中堅手・左投左打・181センチ76キロ・枚方ボーイズ<大阪>出身)、根尾 昴(3年・遊撃手・右投左打・177センチ77キロ・飛騨高山ボーイズ<岐阜>出身)の連続二塁打で2点。3対3で迎えた3回裏には4安打7四死球を絡めて一挙9得点。藤井学園寒川の側から見れば「8割くらいのボールは通用する部分があった」(加茂)ものの、全体的には選球眼の高さに屈した格好である。
大阪桐蔭は終わってみれば12安打14四死球で15得点。香川県高野連招待試合初日を見事な連勝で飾った。
ただ、藤井学園寒川も1回表は二死一・二塁から5番・福本 駿介(3年・左翼手・右投右打・170センチ72キロ・ヤング神戸須磨クラブ<兵庫>出身)の左中間2点二塁打。2回表も二死二塁から1番・山本 隆翔(3年・三塁手・165センチ61キロ・右投右打・ヤング神戸須磨クラブ<兵庫>出身)の中前適時打で計3点を返す粘りを見せるなど、課題だった打撃面で12安打を放てたのは大きな収穫。加茂をリリーフに回す通常モードで戦う香川大会では、3年ぶりの大会制覇への期待が高まる。
(取材・写真=寺下 友徳)