興南vs宜野湾
中盤、打線が繋がり圧勝の興南
遠矢(興南)
1回裏、興南は二死から四球と相手のエラーで一・三塁としたがレフトフライで得点ならず。2回、3回と三人で攻撃が終わり、宜野湾・新里を打ちあぐねた。
しかし4回、4番新垣がライト前へ運ぶと犠打で二塁へ。ここで宮城がレフトへタイムリー二塁打を放ち先制。続く遠矢もセンター前へはじき返し宮城が生還。興南バッテリーがバットでチームを鼓舞した。さらに、二死二塁から9番の金城英が左中間を破るタイムリー二塁打。下位打線で3点を叩き出した。
これで完全に波に乗った興南。5回、一死一塁から新垣のライト前ヒットで一・三塁。5番知念がセンターへきっちりと犠牲フライを上げて4点目を奪うと、宮城の2打席連続タイムリーも生まれ5点目。6回にも根路銘のタイムリー三塁打が飛び出すなど、12安打。4回以降の3イニングだけで10安打を集める猛攻を見せ、初戦から4試合連続コールド勝利を収めた。
投げては先発の宮城が貫禄のピッチング。走者を出した場面ではスイッチが切り替わり、相手打者は手も足も出ない無双状態。これでこの秋は、20イニングを投げ防御率ゼロと圧巻だ。
敗れた宜野湾だが、新里を中心に守る野球で秋、10年振りのベスト8を決めた。その新里は3回戦、4回戦と連続完封勝利。この冬、各打者が振り込んで個々の力をパワーアップさせることで、来春そして夏の下克上へと繋がる可能性を見せてくれた。打倒宮城を合言葉に、頑張って欲しい。
(文=當山雅通)