クローザー・井上広輝(日大三)!自分も世界で戦いたい!
井上広輝(日大三)
井上広輝(日大三)が評判通りの速球を見せた。二松学舎大附戦の第1試合の6回裏に登板した井上は「まだ7、8割の出来」といいながらも気温が低い中、常時140キロ・143キロの速球、125キロ前後のスライダー、120キロ前後のチェンジアップを投げ分け、2奪三振の快投。井上は「初球、引っ掛けてしまったんですけど、三振をとったストレートは自分の中でもいいストレートが投げられたと思います」
では自分の中でよいストレートを投げるためのバロメーターとは。
「やはり下半身の使い方だと思っています。しっかりと体重が乗って腕が振れた時は良いボールが行きます。まだまだ状態を高めることができると思います」
今回はクローザーとしての起用だったが、これは本番をにらんでの起用だ。前田三夫監督は「本当は長いイニングで使ってみたい希望はあります。ただ、夏の甲子園の後、疲労もあって秋に調子を落としていたこと。そして本人の将来を考えて、小倉監督と相談して、基本は1イニング。もしくは2イニング。そうなると、クローザーで使ってみたいと考えています。今日は良い内容だったと思います」と評価した。井上は「自校では先発、中継ぎでも待機していたので、どこでもできる準備はしていきます」とどのポジションでも万全の調子で投げる準備をするだけだ。
兄・井上大成(青山学院大)はU-18代表となって、世界を経験した。もちろん広輝も、「U-18代表となって世界で戦いたいです。まずは強力なキューバ打線にどこまで自分の力が通用するのか、楽しみです」と笑顔を見せた。そしてこの試合は野手としてスタメン。木製バットには慣れていないと話しながらもヒットを記録した。前田監督は「野手起用についても小倉監督からいいと思いますよといっていただいて起用したんですけど、もう少し野手として起用してみたいと考えています」と野手・井上として起用することを示唆した。
今年の東京代表のエースとして期待される井上。クローザーで、自慢の速球を思う存分発揮すれば、井上の名は世界に広がることだろう。