球界関係者約1200人が集まった佐々木監督感謝の集いで語られた「監督に求められていること」
横浜商科大学硬式野球部の監督を35年務め、2018年度いっぱいで退任する佐々木正雄監督の感謝の集いが昨日(20日)に横浜市内のホテルで行われました、
佐々木監督は1948年生まれ。横浜一商(現:横浜商大高)で3年夏にエースとして[stadium]甲子園[/stadium]出場。日本大学では3年時から系列の日大明誠で監督を務め、1984年に横浜商科大学の監督に就任。以降、35年間で春秋合わせて神奈川大学リーグを6回優勝。さらに全日本大学野球連盟監督会の会長や大学日本代表コーチも歴任。2020年東京オリンピック・パラリンピックの横浜開催専門委員も現在務めています。
阪神タイガースの岩貞祐太投手、山崎憲晴内野手、東北楽天ゴールデンイーグルスの西宮悠介投手など多くのプロ野球選手も大学時代の教え子です。
そんな佐々木監督の感謝の集いに、プロアマ合わせて球界関係者約1200人が集まり、まさに野球界の一大イベントと言える会になりました。
会の冒頭では福岡ソフトバンクホークスの王貞治会長が、「監督というのは孤独です。人に言えない悩みがたくさんある。それを飲み込んで、先頭に立ってチームを引っ張ってこられた佐々木さんに敬意を表します」と挨拶。
読売ジャイアンツの原辰徳監督も登壇して祝辞を述べました。
このほか、[stadium]甲子園[/stadium]優勝を果たした監督として、興國の村井保雄元監督、横浜の渡辺元智前監督、桐蔭学園の木本芳雄元監督、龍谷大平安の原田英彦監督、花咲徳栄の岩井隆監督、敦賀気比の東哲平監督らも登壇しました。
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会の途中では佐々木監督の高校時代の試合の秘蔵映像なども上映され、場内からは「正雄かっこいいぞー」という声も飛びました。
最後にマイクの前にたった佐々木監督は、35年間を振り返りながら、「逃げない、変わる、そして責任転嫁をしない。入口より、出口が最も難しい。巣立っていく1人1人の選手を素直な気持ちで送り出すようにしましょう」と監督に求められていることを涙ながらに話しました。
4月に正式就任する井樋秀則新監督(現:助監督)を、「明日から監督として動いていきます。井樋をよろしくお願いします」と紹介し、会場の約1200人から大きな拍手がおくられました。
2019年度からの佐々木監督は今後、総監督として硬式野球部をサポートすることになっています。
(文:松倉雄太)