人間教育・番外編「他競技から学ぶ!大坂なおみのプレー」平川 敦(北海)vol.4
平川 敦(ひらかわ・おさむ)監督(北海)の出身地は根室である。テニスで世界ランキング1位の大阪なおみ選手の祖母と同じ出身地になる。もちろん平川監督も大阪なおみ選手のファンである。
平川 敦監督(北海)
インタビュー中も度々出てきた「大阪なおみ」選手の名前。
「調子が良い時はだれでも良いんだし、ただ、自分が調子が悪い、苦しい、ダメな時にどれだけ力を発揮できるか。もしくはベストの状態に近い状態で悪いときでも出来るようにするかという。大坂なおみちゃんといっしょじゃないですか」
この言葉で思い出されるのが、先日行われた全豪オープン・女子シングルスで優勝した大坂なおみ選手の試合後のコメントだ。
“I’m not sure if it’s feeling grown up, or being able to dissociate my feelings“
「成長したのか、それとも自分の気持ちを切り離せるようになったのかは分からないです」
“You know how some people get worked up about things? That’s a very human thing to do. Sometimes I feel like I don’t want to waste my energy doing stuff like that.
「人は色んなことに感情的になります。それはとても人間的なことです。ただ時々思うんです。私はそういうことに自分のエネルギーを無駄遣いしたくないと」
これこそが平川監督が求める北海の野球なのだろう。試合に中に起こることに一喜一憂せずに出来ることをこなしていく。そして、その事を身につける上で大切にしているのが、人間教育なのだろう。
取材後記
インタビューの後に大坂なおみ選手について話していた際に、大坂なおみ選手の愛嬌の話になった。「大阪なおみちゃん、かわいいですよね」 そう話している時、平川監督の顔は指導者の顔から、ファンの顔に変わっていた。
「不易流行」高校野球で絶対に変えてはならないこと 平川敦(北海)vol.1
人間教育・前編「学校生活からの取り組みが重要」平川 敦(北海)vol.2
人間教育・後編「裏表のない素の自分を鍛える」平川 敦(北海)vol.3
文=田中 実