佐世保実業(長崎)「1ヶ月10万スイングで鍛えた攻撃力で、目指すは日本一!」
時には1ヶ月10万スイングをこなす
ティーバッティングの様子
■プロ野球選手を4人輩出した実力校
長崎県佐世保市にある私立佐世保実業高等学校は、昭和41年に創立され、平成27年には創立50周年を迎えた。創立当初からの商業科に加え、「工業科(機械科・自動車工学科)」、「普通科」、「総合ビジネス科」も設置されている。
主なOBには、川島 慶三(現ソフトバンク)、村田 善則(元巨人)、吉田 直喜(元オリックス)、大坪 幸夫(元南海ホークス)らプロ野球選手がいる。
■佐世保実業野球部の紹介
過去に15度の夏の甲子園出場を誇る名門校である佐世保実。毎日1時間の整備をするという、こだわりの野球グラウンドで練習する野球部は現在、2年生15名・1年生27名の42名で活動している。
オフシーズンのみならず、基本的には毎日1000回のスイング、特に1、3、4、7、8、12月には1ヶ月で10万スイングをこなしており、打力には自信を持つ。
現チームのキャプテンは丹羽 将貴三塁手。「このチームのウリは筋トレに命懸けなところ・食事は1日8回・練習の数値化です」と話す。秋季県大会は守備のミスが原因の敗戦だったため、この冬場は守備練習に力を入れ、基本練習をしっかりと行っているという。「チームの目標は"日本一"です!」と力強く語ってくれた。
■チームがスタートしてからの思い出深いエピソードは?
秋季長崎県大会では、準決勝で長崎南山に4対3で惜しくも負けてしまったものの、県大会をベスト4という好成績で終えた佐世保実業野球部。その中でも、丹羽キャプテンが印象に残った試合として挙げたのが、準々決勝の鎮西学院戦である。
この試合は6回表までを終え5対5の同点。ここから両チーム得点が入らず、試合は延長13回。昨春高校野球に導入されたタイブレークで佐世保実業が3得点を挙げ、延長13回の激闘を制した。「1球1球、1秒1秒気が抜けない試合で、チームが一丸となり勝利を掴み取りました。」と振り返った。
■新チームを引っ張ってきた選手は?
丹羽キャプテンが昨秋の活躍選手としてあげたのは丹羽 将貴、松島 幹弥、品川 夢生、樋口 杜波、中山 夏郎の2年生5名。「昨年からメンバーに入っており、新チームでも打撃や守備で活躍しています。」とメンバーについて話した。
春以降のキーマンには2年生5名に加え、山口 夢叶、飯盛 温の1年生2名をあげてくれた丹羽キャプテン。特に、2年生5名については「樋口はチームNO.1の総合力の持ち主、品川には人並み外れたコントロールがあり、松島は苦手なコースが無く、難しい球でもヒットにできる長打力があります。中山は天性のアーチストで、自分はチームNO.1のミート力とバットコントロールがあります。彼らには、チームを日本一に導けるようなプレーを期待しています。」とそれぞれの良さについて語ってくれた。
■この冬の意気込み!
「春夏の大会で日本一の打撃チームになれるように、この冬のオフシーズンで筋肉をつけしっかり振り込んでいきたいです。」(丹羽キャプテン)
[page_break:副キャプテン2人が見つけたチームの課題/一番のファンとして応援している!]副キャプテン2人が見つけたチームの課題
夜間も各自がグラウンドで練習中!
ここからは、佐世保実業の外野手・松島 幹弥副キャプテンと、投手・品川 夢生副キャプテンのお二人にお話を伺いました!
Q.秋季大会などを経て、見つけた課題を教えてください
松島:投手のコントロールと守備の単純なミスです。
品川:投手のコントロール、守備のミスです。
Q.このオフシーズンの目標、強化したいことを教えてください
松島:守備範囲を広げ、肩の強さと筋力を強化したいです。
品川:下半身強化や体重の増加などに力を入れ、コントロールと球速アップに繋げたいです。
Q.応援する方々へアピールしたいセールスポイントは?
松島:フルスイングと追い込まれてからの対応力に注目して下さい!
品川:コントロールとテンポでリズムよく打たせて取る投球がポイントです!
Q.チームの好きなところや、他のチームに負けていないところはどこですか?
松島:打撃では負けない自信があります!礼儀はしっかりしながらも、1年生と2年生の距離が近く、良い意味で上下関係がないところです。
品川:とにかく打撃がすごい。どのチームよりも振り込んでいます。チームの好きなところは、お互いに声を掛け合い、全員で乗り越えるところです。
Q.このオフシーズン、「自分はここまで成長するぞ!」という熱い意気込みをお願いします!
松島:山川穂高選手(現西武)のような力強い打撃と、秋山翔吾選手(現西武)のような綺麗に打撃を使い分けられるようになりたいです!
品川:誰もが認めるエースになって、春夏とチームを勝たせる投手になります。
松島選手、品川選手、ありがとうございました!
一番のファンとして応援している!
ここからは新川 剛監督にお話を伺います!
Q. 今年のチームは、新チームが始まってから、どんなテーマを持ってチームを作り上げてきましたでしょうか。冬でのテーマも教えていただけたら幸いです。
各ポジションごとにキャプテンがいて、毎日練習の内容について反省会を行っています。トップダウンではなく、キャプテン達が自分で練習メニューを考え作成し、それを中心に監督・コーチも1つになり、冬は取り組んでいます。
また今年はセンターラインがしっかりしてますのでチャンスがあると思います。 ピッチャーには1年生の山口がいます。身長180 cm 体重もそんなになかったんですけど 今は体重がついてきました。そしてキャプテンの丹羽と4番の松島、中山この3、4、5番のクリンナップはいいです。丹羽と中山は1年からベンチから入っていますし、丹羽は去年から 3番を打っていて期待できます。
うち(佐世保実)は身長マイナス100の体重じゃないとベンチに入れないとか、クリーンナップは身長-90じゃないとクリナップは打たせないなど、肉体改造には力を入れています。
食事も、脂肪だけで体重を増やしてもしょうがないので、食べるものにもやっぱりタンパク質です。なので入学してから卒業までに育てるということにはとても自信があります。
Q. 厳しい冬の練習に挑んでいる選手たちにメッセージをお願いします!
自分達で厳しい練習メニューを作成し、「日本一」に向けて日々努力する選手達をリスペクトしています。1番のファンとして応援しています。頑張れ!
新川監督、そして佐世保実高校野球部の皆様ありがとうございました!
今年も大好評!
【冬が僕らを強くする 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!