いよいよベスト8が出揃う!2年連続ベスト8を狙う智辯和歌山は強打を発揮できるか?大会8日目の見所!
第91回選抜高等学校大会8日目。この3試合を持ってベスト8が出揃う。3試合ともハイレベルな戦いが期待できる。そんな2回戦3試合の見所を紹介したい。
大会8日目を制するのは?写真:共同通信
1回戦、苦しい試合を勝ちあがった広島広陵は、エース・河野佳以外の投手起用も十分考えられる。打線は走者を出しながらも決定打が出なかった。宗山塁など能力が高い打者は揃っているが、東邦のエース・石川 昂弥のコーナーワークを生かした投球術に苦しむことが予想される。ただ石川以外の投手起用があれば打ち崩す可能性もあるかもしれない。前半は我慢して後半で一気に勝負をかけていきたい。
一方、東邦も初戦の試合を見ると、どこか空回りしていた感じがあったので、戦略の徹底、狙い球の絞り込みを徹底していきたい。プロ注目の石川 昂弥は好投手揃う広陵投手陣に対し、対応力の高さを示すことができるか。高いレベルを目指す石川にとって真価が問われる試合だと思う。
どちらが仕掛けるか。総合力、野球がきめ細かい広島広陵がリードしているように見えるが、東邦の爆発力も見逃せない。3~4点勝負の試合展開になるのではないだろうか。
緻密な配球を見せる大分バッテリーと事前分析が優れた明石商との対決と、高度な駆け引きが期待できる試合。
明石商は、昨秋から活躍してきた宮口大輝か、それとも1回戦で完投勝利を挙げた中森俊介か。宮口の緩急自在な投球と巧みなリードを見せる水上桂のリードがうまく絡めば大分打線を封じることが期待できそうだ。
大分は長尾凌我–江川侑斗のバッテリーは傷口を最小限にとどめる試合にしたい。打線は1番足立駿、4番中尾拓斗と対応力が高い打者の前に走者を溜めることがカギとなりそうだ。
啓新は右サイドの浦松巧の投球がカギを握る。プレートの三塁側に立ち、インステップ気味に踏み込んで投げ、135キロ前後のストレートは、右打者から見れば、背中越しに来る軌道で、さらにスライダーの切れもよい。左打者にはシンカーを決め球とする。智辯和歌山の打者陣もよい投手と警戒を強めており、浦松が自慢の持ち味を引き出すかにかかっている。それでも智辯和歌山は後半から一気にスイッチが入る強打は脅威だ。粗削りさが見えた3番・黒川史陽は冬からテーマにしてきたポイントが広い打撃を見せることができるか。
啓新は強打の捕手・穴水芳喜などを中心に智辯和歌山投手陣を攻略していきたい。ベース付近に集まることが多く、啓新がそれを逃さず強打することができれば、打撃戦に持っていくことができるのではないだろうか。