150キロを投げ込む剛腕投手へ!沖縄屈指のサウスポー・知念大成(沖縄電力)が見つけた課題
知念 大成投手(沖縄電力)
沖縄の名門・沖縄尚学で昨夏エースとしてマウンドを守っていた知念大成。準々決勝で北山の前に敗れ甲子園を逃した知念は、3月11日に[stadium]明治神宮球場[/stadium]にいた。その知念が身に纏っていたユニフォームは沖縄尚学から沖縄電力に変わっていた。
この春から沖縄電力に入社し、社会人野球でプレーすることとなった知念が、東京スポニチ杯のAブロック予選、ホンダ戦に登板。
「社会人野球の初マウンドでとても緊張しましたが、先輩たちが引っ張ってくれたので楽しくできました」と振り返るものの、「100点満点なら10点もあげられないです。それくらい全然状態は仕上がっていないです」と語る。
実は投手陣が相次いでケガをし、数日前からの調整となってしまったために準備が間に合わなかった。ただ「楽しんでやれ」という先輩たちの一言で思い切って投げることができた知念は、140キロ台のストレートを中心に2回を投げて無失点にまとめた。
高校時代に比べて腕の位置を下げた知念大成投手(沖縄電力)
知念の投球フォームを見ると、高校時代に比べて肘の位置が少し下がっていた。試合後、このことについて本人に聞いてみると、「今の自分の状態では打たれるので、高校時代はスリークォーターだったものを、少し肘を下げることで打ちづらくしました」と話す。
また、クイックで投げるなど、打者のタイミングを外しながら芯を外すピッチングを心掛けた知念。ただ、今日の登板で投じた変化球は一球だけ。しかも、そのボールはすっぽ抜け、ストライクゾーンに収まらなかった。ストレートをはじめ、ナチュラルに曲がるシュートやカットボールを軸にまとめることはできたものの、制球の精度に課題を感じていた。
初マウンドを通じて、「どの打者も自分のタイミングで打っていて、今の自分では通じないと思いました。もっとトレーニングを積んで、150キロを超える球速や球質、あとは変化球の切れを向上させたいです」とさらなる成長を口にした。
まずは外野手として調整していく予定だが、今回の投球を見れば投手としてマウンドで躍動する姿も見たい。パワーとスピードの向上をテーマに身体づくりをしている知念は、引退後から12キロの増量に成功している。大舞台での経験を糧に、沖縄が誇る二刀流としてさらなる成長を期待したい。
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