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次々と計測される150キロ後半~160キロ台の剛速球!佐々木朗希(大船渡)が驚愕の6者連続三振!

2019.04.07

次々と計測される150キロ後半~160キロ台の剛速球!佐々木朗希(大船渡)が驚愕の6者連続三振! | 高校野球ドットコム
佐々木朗希(大船渡)

 

【球界を賑わす佐々木朗希(大船渡)のギャラリーをチェック!】

ネット裏ではとんでもない球速の数字が飛び出した。
「159、163、156、161!」

すべて大船渡佐々木朗希がたたき出した数字である。高校日本代表研修合宿2日目の午後の試合で先発した佐々木。永田代表監督の方針のもと、無理をさせず、2回、20球程度という制限の中、ネット裏に集まったスカウト、メディアを驚愕させるピッチングを見せる。

 初球、147キロのストレートを投げ込むと、その後はみるみると球速を高め、常時150キロ台のストレートを投げ込み、先頭打者の森 敬斗桐蔭学園)を132キロのスライダーで見逃し三振。しかもこの軌道は左打者のボールゾーンからストライクゾーンに入るフロントドアで、森は思わず面食らった表情。さらに2番内海 貴斗横浜)も132キロのスライダーで空振り三振、3番紅林 弘太郎(駿河総合)も133キロのスライダーで空振り三振と三者連続三振スタート。

そして2回裏、4番黒川史陽智辯和歌山)は132キロのスプリットで空振り三振、5番上田 希由翔(愛知産大三河)もスライダーで三振に打ち取ると、最後は6番山瀬慎之助星稜)は153キロの高めのストレートで空振り三振と、6者連続空振り三振と圧巻の投球だった。

 対戦した打者や参加選手の感想は以下の通り
「ボール離れた瞬間、ストレートはミット入っていました…。あと、変化球もとんでもない切れ味でした」(3番・紅林)
「今年の世代ナンバーワンピッチャーと対戦できたのは本当によかったです」(4番・黒川)
「横から見ていて見たことがないボールを投げていました」(石川昂弥
「僕も佐々木君のストレートは本当にすごいなと思いました」(奥川恭伸
 ネット裏で見ていたスカウトも「これはすごい」という絶賛の声がほとんど。あまりにも凄すぎるので、「今までならばよいと思う選手でも、佐々木君を見た後だと、微妙に感じてしまう。これは困りました」という声もあった。

 佐々木は「緊張していて、力みがあってボールがばらついていました」と反省している様子だったが、それでも強烈な印象を与えたのは間違いなかった。

 ちなみにスピードが出にくい高校野球ドットコムのスピードガンでも最速は154キロ。最遅でも148キロで、ストレート14球中、12球が150キロ以上で平均球速は脅威の150.85キロと恐るべき球速が出た。これは2017年の世界大会で優勝したアメリカ代表の投手陣をしのぐレベル。これでまだ100パーセントではないと聞く。改めて恐ろしい逸材だということが分かる。

 そんな佐々木の素顔はシャイで人間性の良さを感じさせる青年。帰り際、ベンチに余ったペットボトルを回収して、まず飲料を捨ててからしっかりと捨てて、報道陣に一礼して後にする。真剣な表情で投げ込む投球姿とは正反対の微笑ましさがあり、そのギャップも人を惹きつけるだろう。夏に近づくにつれて佐々木朗希を推すファンはますます多くなるはずだ。

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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