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フレッシュオールスターMVPの小園海斗はジンクスを破れるか?

2019.07.21

 7月11日、楽天生命パークでフレッシュオールスターゲームが行われた。昨夏の甲子園を沸かせた根尾昂(中日)、藤原恭大(ロッテ)、小園海斗(広島)、吉田輝星(日本ハム)が出場。骨折で離脱期間の長かった太田椋(オリックス)こそ選出されなかったが、高卒ドラフト1位入団の4人が揃い踏み。大いに試合を盛り上げた。

 そのなかで光ったのが小園である。ウエスタン選抜で「1番・三塁」で出場すると、1打席目に吉田から先頭打者本塁打と幸先良いスタート。小園と吉田は高校時代に公式戦や練習試合で相まみえたことはなく、純粋な初対戦でもあった。そのなかで小園はいきなり結果を出したのである。

 2打席目は数日後に支配下登録されることとなる育成の中川虎大(DeNA)から安打を放ち、2打席連続安打を記録。その後の3打席では凡退したものの、みごとMVPに輝いた。

この活躍が緒方孝市監督の目に止まったのか、後半戦開幕となる7月15日に一軍へ復帰。セ・パ交流戦から苦しくなっているチームの起爆剤として期待がかかっている。

広島勢のMVPは…

フレッシュオールスターMVPの小園海斗はジンクスを破れるか? | 高校野球ドットコム
報徳学園時代の小園海斗

 さて、フレッシュオールスターゲームのMVPが一軍で活躍するための登竜門的な扱いになっていることは、よく知られている。

 過去を振り返ると鈴木一朗(オリックス/1992年)、里崎智也(ロッテ/2001年)、青木宣親(ヤクルト/2004年)、中田翔(日本ハム/2009年)、岡本和真(巨人/2016年)など、その後一軍でも結果を残した選手が数多く受賞しているのである。小園にも同様の期待がかかることは間違いないだろう。

 一方で嫌なジンクスもある。広島の選手における過去の受賞者は中東直己(2007年)、河内貴哉(2000年)、ケサダ(1998年)、朝山東洋(1996年)、西川克弘(1964年第2戦)と5人おり小園が6人目となる。5人は一軍で確固たる実績残すことができていないのだ。小園にはチームの嫌なジンクスを吹き飛ばす活躍に期待がかかる。

(記事・勝田 聡

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世代トップを突っ走る小園の支えは「絶え間ない向上心」 小園海斗(報徳学園)
夏の甲子園は特別で格別。小園・神頭・渡邉の報徳学園三人衆が振り返る「最後の1年」

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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