新田vs帝京第五
新田、エースの奮起と脇役の活躍で4年ぶり9回目の秋季四国大会へ!
4年ぶり9度目の秋季四国大会出場を決め、校歌斉唱後走り出す新田の選手たち
序盤は帝京第五・片山 維(2年・176センチ76キロ・右投右打・五條ボーイズ<奈良>出身)、新田・渡部 凱斗(2年・180センチ72キロ・右投左打・松山ボーイズ出身)の両先発による緊迫した投手戦となった大会代表校決定戦。先に試合を動かしたのは「固くならずに動いていきたい」と試合前に岡田 茂雄監督が語っていた新田であった。
4回裏にはここまで打撃不振にあった2番・松永 倖輔(2年主将・二塁手・166センチ74キロ・右投右打・松山ボーイズ出身)の2打席連続安打を契機に二死一・三塁から6番・長谷川 聖天(1年・三塁手・170センチ62キロ・右投左打・松山中央ボーイズ出身)の左中間二塁打で先制。続く6回裏には一死満塁から8番・渡部の右適時打に続き、9番・須賀 椋也(2年・遊撃手・168センチ63キロ・右投右打・松山市立内宮中出身)の右前にはじき返す2点適時打で一挙3点。脇役の活躍で2年連続の秋季四国大会を目指す帝京第五を一気に突き放した。
対する帝京第五は7回表に6番・西田 佑崇(2年・左翼手・177センチ78キロ・右投右打・新居浜ヤングスワローズ出身)が高校通算8本目となる大会第1号2ランを左翼席に叩き込んだものの、9安打をなかなか得点につなげられず。
終わってみれば新田は試合前日、全部員が見守るブルペンで「右打者と左打者を同時に立たせて制球を確認した」渡部が最速135キロ・129球6奪三振完投。準決勝・小松戦での5回4失点降板から1週間で背番号「1」の矜持を示したエースの奮闘により、4年ぶり9度目の秋季四国大会切符を手に入れた。
(レポート=寺下 友徳)