高校時代の恩師が語る源田壮亮(埼玉西武)の守備力と冷静な判断力!プレミア12のキーマンになれるか?
源田壮亮(埼玉西武)
日本は11月5日からプレミア12の予選ラウンド初戦を迎え、3連勝を終えた。多くの選手が躍動しているが、その中で紹介したいのが源田壮亮選手だ。台湾戦では9回表に適時三塁打を放つなど2打数2安打3打点の活躍。さらに機会は少ないが、安定した守備力を発揮し、その存在感は日増しに上がっている。
源田が全国的に注目を浴び始めたのは、愛知学院大時代からだ。
それまで遊撃手を守っていたのが田中友博(三菱重工広島)だった。田中も俊敏な動きを見せる遊撃手だったが、ポジションを奪った源田は1年生から全国舞台を経験するが、田中からポジションを奪ったのも納得といえるほどの守備を見せていた。
高校時代、源田を指導した大分商・渡辺正雄監督は当時から抜群に守備が上手かったと評する。スカウトからもプロという話はあったが、源田は自分の実力を客観視して、大学経由でプロを目指すことを決めた。
「普通飛びつくと思うんですけど、そういう所も冷静だった。今が旬なのかどうなのかという状況判断が長けていたんだと思いますね。」
その後、愛知学院大、トヨタ自動車で着実に実績を重ね、埼玉西武入りした源田は不動の遊撃手となった。渡辺監督にとって源田の存在は大きな存在となったようで、特に遊撃手については源田の高校時代の守備が基準になっている。源田レベルに到達しなければプロにいけないと現役選手に話しているようだ。
今も活躍するにはどうすればいいか、冷静に物事をとらえていることだろう。スーパーラウンド以降の活躍も見逃せない。
(記事=河嶋 宗一)