里崎智也、阿部慎之助の背中を追いかける佐藤都志也!色紙にかかれた『夢追人』に込められた想いとは
新人選手発表会でも『夢追人』の3文字を色紙に書いていた佐藤都志也
千葉ロッテマリーンズにドラフト2位指名を受けた東洋大・佐藤都志也。9日の新人選手発表会では「打てる捕手」を目指して正捕手を狙うことを大勢のファンの前で堂々と宣言した。
そんな佐藤といえば、走攻守すべてが揃った捕手として、東洋大の主将としてチームを牽引。2年連続大学日本代表にも選出された。ドラフト前に取材したドラフト3位・高部瑛斗(国士舘大)は佐藤についてこんなことを語っていた。
「(佐藤都志也は)同世代ですが、しっかり指示を出せる。そこはすごいです」
偶然にも同期となった高部から、キャプテンシーの高さを評価されていた佐藤。プロの世界でも発揮されるのを期待したいが、その佐藤が発表会の際に色紙に「夢追人(ゆめおいびと)」の3文字を書いていた。
これはドラフト前のインタビューの際にも書いていた言葉で、佐藤の中では非常に大事にしていることがわかる。ではこの言葉をどうして佐藤は大事にしているのか。インタビューの際に佐藤がこのように説明してくれた。
「やっぱり夢を追い続ける者が自分の人生を変えると思うんです。なので、本当は人というよりも人生なんですが、夢を追う人生は自分の中では凄い充実感があるんです。夢をどこにもって、それを達成するためにどんな人生設計を描くのか。『夢追人』にはそれが全部入っているんです」
プロ野球選手という夢を追いかけ始めてから、同時に佐藤の中で「夢を与えられる人になりたい」と思い始めたことで愛着を持ち始めた『夢追人』という言葉。
夢や目標をもって過ごすことは、野球に限らず日々の生活から非常に大事なことだ。漠然とではなく、意識して取り組んでいる方が得られるものが大きいからであり、佐藤はその大切さを知っている。だからこそ、色紙に『夢追人』の3文字を書き記したのだ。
今の佐藤にとっては打てる捕手が最大の夢であり、正捕手の座が直近の夢だろう。その夢に向かって走り出すプロ野球人生はどんなものとなるのか。年明けから始まる新人合同自主トレが、夢への第一歩だ。
(記事=田中 裕毅)
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