BC合同トライアウト 合格発表の流れまで密着!
福島レッドホープスに指名された牛丸京輔 撮影:勝田聡
2月8日、[stadium]ロッテ浦和球場[/stadium]でルートインBCリーグ(以下、BCリーグ)の合同トライアウトが行われた。昨年は極寒の中で行われたが、今年は晴天。選手たちにとっては絶好のコンディションだった。
午前9時半から50メートル走、60メートル送球といった基礎的な能力を測るテストが始まり、その後、実技(守備・打撃・投球)に移っていった。
11月のトライアウトでは150キロを投げ込んだ杉浦健二郎(現・神奈川)という逸材がいた。今回はそこまでのインパクトを残した選手はない。しかし、それでも140キロを記録する選手、コンスタントに130キロ台後半を投げ込んでいる選手も見受けられた。
守備テストは各ポジションごとに行われた。外野手の返球、内野手のゴロさばきに首脳陣が目を光らせる。打撃テストでは打撃投手の球を10ストライク打つことができる。NPBの打撃練習のように快音はなかなか響かない。数球連続でいい当たりを見せる選手は稀だった。
また、緊張からなのか、思うように力を発揮できていない選手もちらほら。トライアウトという一発勝負で力を発揮することも、実力の内といったところだろうか。
12時過ぎには全員の一次試験が終わり、二次試験へ進む選手が発表され、昼食後に最終試験である実戦テストへと移っていく。
実戦テストはカウント1ボール1ストライクから始まるシート打撃。投手は打者3人から4人、野手は3打席程度と出番は限られている。ここでも目覚ましい活躍を見せる選手はいない。しかし時折、光るプレーがあったのは事実。堅実なプレーが目に留まる可能性も十分にあるだろう。
全員の実戦が終わり、各球団の首脳陣たちは別室でドラフト会議へ。その間、選手たちは一塁側の観客席で運命の時を待っていた。
数十分後にBCリーグの村山哲二代表がドラフトの結果を読み上げる。今回、指名されたのは下記の5名だった。正式に契約がまとまれば、およそ1ヶ月後から各球団のキャンプに合流することになるだろう。新しい扉を開けた5名の選手たちが、どのようなプレーを見せてくれるだろうか。今から楽しみだ。
【2月8日・ドラフト指名選手】
・福島レッドホープス
牛丸京輔(投手)
・神奈川フューチャードリームス
小林栄登(投手)
・信濃グランセローズ
小原大河(内野手)
・福井ワイルドラプターズ
小川亮太(捕手)
・オセアン滋賀ブラックス
浦木直大(外野手)
(文=勝田聡)
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