ドラフト5位からの逆襲!中日・藤嶋健人(東邦出身)が同世代の投手を追い抜く活躍を見せる理由とは
東邦時代の藤嶋健人
逸材揃いの1998年生まれの投手の中で、努力で這い上がった投手といえば、中日4年目・藤嶋健人(東邦出身)だ。東邦時代は1年夏から甲子園を経験し、3年春、夏と計3回の甲子園に出場し、さらに高校日本代表にも選ばれた。投手としてのこだわりは強かったが、高校通算49本塁打の打力も大きく評価されていた。
投手としてはやや角度が欠けるフォームで、突出とした球速もあるわけでもない。その中で生き残れたのは探求心の高さだろう。高校時代は
高校の先輩・丸山泰資(中日)からカットボールを教わり、またプロ入り後は上原浩治に弟子入りし、投球のイロハを学んだだけではなく、投球フォームも上原に似た高速テンポの投球フォームへモデルチェンジ。このフォームになったことで、上半身の旋回が速くなり、よりタイミングがとりにくいフォームに変化。
プロ2年目の2018年に一軍に昇格し、19試合に登板。3勝1敗と防御率3.66の好成績を残した。2019年には血行障害もあり出遅れたが見事に復活。32試合に登板し、14ホールド、防御率2.48と好成績を残した。
このオフは最新器具・ドライブラインを使ったトレーニングを取り入れながら練習を積んできた。藤嶋は探求心が深いことはもちろん、人見知りをせず、年上の選手に対しても懐に入っていける魅力があり、高校日本代表でもコミュニケーション力の高さを発揮していた。
投手は孤高のポジションと呼ばれていたが、藤嶋のようにコミュニケーション力の高さと探求心の高さを兼ね備えた選手は現代の野球では生き残っていくかもしれないし、前評判が高かった同世代の投手を追い抜く存在となっている。
この4年目は1年間一軍でシーズンを投げぬき、文字通りチームの中心投手へ成長できるか注目だ。
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