交流戦で4回1失点の藤浪晋太郎(大阪桐蔭出身) 雌伏の時を経て、「虎の傑物」は復活なるか
阪神・藤浪晋太郎(大阪桐蔭出身)
気温は10℃を下回り、試合開始時にはみぞれも降っていた[stadium]阪神鳴尾浜球場[/stadium]。
開幕ローテーション入りを目指す阪神タイガースの藤浪晋太郎は5日、プロアマ交流戦の大阪商大戦に中継ぎ登板し、4イニングを3安打1四球1失点の結果を残した。
前回登板の2月23日の広島戦では、4回から2番手で登板して2回3安打3四死球3失点。
開幕ローテを争う中で、不安定な投球はもう許されない状況だったが、尻上がりに調子を上げていき、最速は155キロを計測する。抜け球や引っかけるボールも無く、またイニングをまたいで3者連続三振も奪うなど、一定の手応えを得た登板となった。
ルーキーイヤーの2013年から3年連続で二桁勝利を挙げ、2015年には最多奪三振のタイトルも獲得。大阪桐蔭時代に春夏連覇を果たした話題性も含め、未来の虎の大エースとして大きな期待を背負っていた。
だがその後は徐々に制球難が目立つようになり、2016年は7勝11敗と初の負け越しを記録する。2017年以降も制球難が改善する兆しは見えず、ここ3年間は計8勝(8敗)と満足な投球が出来ない状態だ。
すでに開幕ローテ6枠のうち4枠は確定しており、残りの枠を中田や秋山、岩貞といった実績のある投手と争うことになる。
潜在能力は球界でもトップクラスなだけに、期待する声はいまだに根強い。雌伏の時を経て、虎の傑物が復活を果たすか注目だ。
(記事=栗崎 祐太朗)
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