山本由伸など投手の大豊作の1998年世代。野手で急浮上している選手は？？
高校時代の細川成也（左）と山本由伸（右）
3月15日、オープン戦が全日程終了した。新型コロナウイルス感染拡大に伴い、2月29日から3月15日まで無観客で試合を実施し、例年にないスタートを切ったプロ野球界。開幕の延期も決定した中、今回は山本由伸を筆頭に投手が多く活躍を見せる”1998年世代“の野手のオープン戦の成績を振り返っていきたい。
広島
坂倉 将吾（日大三）
11試合 25打席 23打数 5安打 二塁打1 三塁打1 本塁打1 打点3 得点3 三振4 四球1 死球1 打率.217 失策0
DeNA
細川 成也（明秀学園日立）
未出場
山本 祐大（京都翔英ーBCリーグ・滋賀）
1試合 2打席 1打数 0安打 打点0 打率.000 0三振 1死球 0失策
知野 直人（第一学院―BCリーグ・新潟）
1試合 1打席 1打数 0安打 打点0 打率.000 0三振 0失策
巨人
加藤 脩平（磐田東）
未出場
加藤 壮太（中京―BCリーグ・武蔵）
未出場
ヤクルト
古賀優大（明徳義塾）
12試合 16打席 14打数 7安打 打点4 得点1 三振0 四死球0 犠打2 打率.500 出塁率.500 得点圏打率.429 失策0
ソフトバンク
九鬼 隆平（秀岳館）
8試合 8打席 8打数 2安打 二塁打1 本塁打0 打点3 得点1 三振2 四死球0 得点圏打率.500 失策2 打率.250
三森 大貴（青森山田）
9 試合 18打席 18打数 4安打 三塁打1 本塁打0 打点2 得点4 三振4 四死球0 得点圏打率.143 失策0 打率.222
佐藤 直樹（報徳学園―ＪＲ西日本）
11試合 25打席 19打数 7安打 二塁打1 三塁打1 本塁打0 打点4 得点5 三振8 四球4 死球0 犠打2 盗塁5 得点圏打率.250 失策0 打率.368
西武
鈴木 将平（静岡）
6試合 9打席 9打数 3安打 二塁打1 本塁打0 打点2 得点0 三振1 四死球0 盗塁0 得点圏打率.667 失策0 打率.333
日ハム
郡 拓也（帝京）
10試合 10打席 10打数 2安打 二塁打2 本塁打0 打点1 得点4 三振4 四死球0 盗塁0 得点圏打率.500 失策0 打率.200
今井 順之助（中京）
5試合 6打席 4打数 1安打 本塁打0 打点2 得点1 三振1 四球1 犠飛1 盗塁0 得点圏打率.500 失策0 打率.250
98年世代筆頭は山本由伸だ。ただ、野手も逸材揃いでこれからの活躍に期待がかかる選手が多数いる。広島の坂倉は類まれな打撃センスを誇り、昨季は開幕一軍に名を連ねると、自己最多の５１試合に出場、プロ初本塁打を放つなど成長を見せた。今季も出場機会を増やしていきたい。
細川成也は昨季は二軍で７３試合に出場し、課題だった三振の数を大幅に減らしつつ、自己最多の15本塁打を放った今季は出場機会を増やし、レギュラー争いに名乗り出たい。
今季ドラフト1位でソフトバンクに入団した佐藤 直樹は高打率を残し、さらに盗塁数も5つ記録し、走攻守三拍子揃った姿をアピールし続けている。実力、実績の揃った選手の多いソフトバンクの外野手レギュラー争いに加わっていきたい。
アピールが著しいのはヤクルトの古賀優大だ。オープン戦12試合で打率5割の活躍、さらに得点圏打率も4割を超えるなど、勝負強さをアピールできている。今季からベテランの嶋基宏が加わり、レギュラー争いは過酷なものだが、嶋と中村悠平に負けない活躍を見せて欲しい。
山本由伸の活躍が際立つ98年世代だが、野手も負けじと各チームの主力となり、さらには日本代表に選出されるほどの選手が現れることに期待したい。今シーズンの98年世代からは目が離せない。
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