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夏の高校野球が開催されるために乗り越えなければならない3つのハードル

2020.04.13

夏の高校野球が開催されるために乗り越えなければならない3つのハードル | 高校野球ドットコム

 新型コロナ感染拡大の影響で、9地方大会の中止、各都道府県の中止が余儀なくされている。

今回は中止になった各都道府県から、中止事情を詳しく説明した地域をピックアップ。中止理由を知ると、高校野球は夏まで乗り越えなければならない課題が見えてくる。

【石川県】
石川県教育委員会から県立高校の休校措置に伴い、5月7日までの部活動・対外試合が禁止となり、大会期間を延期・延長しても練習や実戦経験の不足から生徒のけがや事故の発生リスクが高いことが予想されるため、生徒の健康・安全が確保できないため。
通学でのバス・電車および球場へのバスでの移動など密閉もしくは密閉に近い空間に多くの生徒が集まる機会を回避することが難しく、集団感染リスクが高いため。
メイン会場となる石川県立野球場が5月6日まで、新型コロナウイルス感染拡大のため使用ができないため。 

【大阪府】
 府立学校は5月6日まで休校とすることが発表されており、高校のグラウンドを使用する春季大阪大会も実施困難な状況になっているため。

【兵庫県】
まず3月末までに休校ならびに部活動禁止が解除されなかったこと。
県教育委員会から部活動について、「1日2時間を上限に校内のみとする」「対外試合・合同練習・合宿は同一学区内の2校までの実施を認める。実施場所は2校のいずれかの学校内とし、合宿は認めない」という通知があった。

【島根県】
少なくとも5月15日までは自校で実施する部活動のみとし、県内外にかかわらず他校の生徒と交流することなく、合同練習や合宿等の実施、公式試合を含む対外試合等への参加は全て中止。

 また、島根県高等学校体育連盟、島根県高等学校文化連盟および島根県高校野球連盟へ対し、5月15日までに予定されている主催大会、コンクール等の開催について、中止又は延期を検討されるよう依頼する予定されている。

【愛媛県】
公立校の野球部練習ができない状況、短期間の中で大会を迎えるのはリスクがあり、球場確保も困難。平日開催は教育的見地からみても不可能だっため。

 ここまでの中止理由を見ると、各高野連は各自治体、教育委員会の指示や判断、球場事情勘案して、決断を下している。夏では主催者の朝日新聞社も加わるが、開催のポイントは、
・感染が収束し、通常通り授業が開催され、通学時のバス、電車移動の密閉空間の移動の問題がないか
・メイン会場の使用ができて、問題なく確保できる
・短時間の部活動の活動時間が現在よりも緩和され、対外試合も感染対策ができた上で実行できる場合

 ただ、緊急事態宣言が行われ、学校は休校、企業は休業、もしくはテレワークが実施されており、感染の収束は全く見えない状況。

 インターハイ予選も中止になっている競技もある中、高校野球開催はかなり大きなハードルだといえる。

 5月以降に、開催できる方法は生み出されるのか。注目していきたい。

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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