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福浦、初芝…豪華なロッテ下位指名ベストナイン

2021.01.30

福浦、初芝…豪華なロッテ下位指名ベストナイン | 高校野球ドットコム
2003年に6位指名を受けた成瀬 善久(横浜出身)

 球春到来となる2月1日まで1週間を切った。多くのチームでキャンプメンバーの振り分けが発表されている。

 そのなかでロッテは、2019年ドラフト1位の160キロ右腕である佐々木 朗希大船渡高)を一軍メンバーに加えた。その一方で2019年育成1位の本前 郁也(北翔大)も一軍に抜擢している。昨シーズンは和田 康士朗が開幕前に支配下登録を勝ち取っており、本前にも同様の期待がかかる。

 ロッテは和田のようにドラフト下位指名から這い上がってきた選手が多くいる。そこで、前身球団を含めてロッテのドラフト下位指名選手でベストナインを組んでみた。

※ここでは下位指名を4位以下としている。また、外野は右翼・左翼・中堅でわけていない。

 投手は2007年に16勝1敗、防御率1.81の成績を残し大ブレイクした成瀬 善久横浜高/2003年6位)を選出した。その後も左腕エースとしてチームを支え、2010年は13勝しCSでもMVPに輝く大活躍。下剋上による日本一に大きく貢献した。

 その他では85勝をマークした小野 晋吾御殿場西高/1993年6位)や小林 宏之春日部共栄高/1996年4位)、西野 勇士新湊高/2008年育5位)、益田 直也(関西国際大/2011年4位)らが下位指名から主力となっている。

 捕手は土肥 健二(高岡商業高/1968年4位)。規定打席到達は一度もないが、通算897試合の出場で44本塁打を放った。落合 博満の打撃フォームに影響を与えたことでも知られている。

 内野は、一塁に福浦 和也習志野高/1993年7位)、二塁は西村 徳文(鹿児島鉄道局/1981年5位)、三塁が初芝 清(東芝府中/1988年4位)、そして遊撃からは小坂 誠(JR東日本東北/1996年5位)を選んだ。

 福浦は球団生え抜きとして3人目となる通算2000本安打を達成した安打製造機。西村は首位打者と盗塁王を獲得。通算363盗塁は球団歴代トップだ。監督としてもチームを日本一に導いている。

 初芝は1995年に打点王を獲得。ロッテ一筋でプレーし通算1525安打は球団歴代6位の数字となっている。小坂は守備と走塁に優れていた名手。通算59三塁打は球団歴代トップとなっている。内野手は下位指名から球団史に名を残すような主力となった選手が多かった。

 外野は平井 光親(愛知工業大/1988年6位)、角中 勝也(四国IL高知/2006年大社7巡)、得津 高宏(クラレ岡山/1966年1次6位)の3人。平井は3年目に彗星のごとく現れ首位打者を獲得した。その後、タイトルの獲得こそなかったが、通算1067試合に出場し822安打を放っている。

 独立リーグからプロ入りを果たした角中は首位打者2回を誇るヒットメーカー。得津は下位指名での入団ながら16年間の現役生活で927安打を放っている。引退後はスカウトやコーチとしてもチームに貢献した。

 その他では守備の名手である岡田 幸文(全足利クラブ/2008年育6位)も下位指名から主力となった。

<ドラフト下位指名だけによるベストナイン>
※前身球団含む
※ドラフト4位以下

投手:成瀬 善久横浜高/2003年6位)
捕手:土肥 健二(高岡商業高/1968年4位)
一塁:福浦 和也習志野高/1993年7位)
二塁:西村 徳文(鹿児島鉄道局/1981年5位)
三塁:初芝 清(東芝府中/1988年4位)
遊撃:小坂 誠(JR東日本東北/1996年5位)
外野:平井 光親(愛知工業大/1988年6位)
外野:角中 勝也(四国IL高知/2006年大社7巡)
外野:得津 高宏(クラレ岡山/1966年1次6位)

(記事:勝田 聡

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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