News

ケガを防ぐためのクールダウン

2021.06.25

ケガを防ぐためのクールダウン | 高校野球ドットコム
チーム全体で取り組むことがベストだが、時間のないときは帰宅後に実践しよう

 公式戦が近づいてくると、最も気をつけたいものがアクシデントによるケガです。コンディションが良くない状態でプレーすると思うような動きができず、「本当ならもっとできたのに・・・」と後悔することも。このような状況を避けるためにも不用意なケガには注意し、体の変化に対して敏感に対応していきましょう。

 体のコンディションを確認するバロメーターとなるのがウォームアップやクールダウンなど練習前後のコンディショニングです。一般的にウォームアップはチーム全体で取り組むことが多いと思いますが、クールダウンについては練習時間などの兼ね合いなどもあって、個人に任せていることも少なくないと思います。ただクールダウンをおろそかにしてしまうと、練習後の体の状態や疲労具合、違和感などに気づくのが遅くなり、蓄積疲労によってケガをしてしまうことも考えられます。練習後や帰宅後でも構いませんので、クールダウンを行う習慣を身につけましょう。クールダウンで行ってほしいことは、

1)疲労回復をうながすためのジョギング
2)柔軟性を回復させるためのストレッチ
3)血流を良くするためのコンディショニング

です。

1)疲労回復をうながすためのジョギング
 ハードな練習を行った後は体内に疲労物質がたまります。いつもどおり過ごしていても時間の経過とともに疲労物質は代謝されますが、軽いジョギング(隣の人と会話できるくらいの強度)を行うことで血管の収縮をうながし、体内にたまった疲労物質を分解して体外に排出するサイクルを早めます。筋肉痛の軽減にも役立ちます。5~10分程度行うとよいでしょう。

2)柔軟性の回復させるためのストレッチ
 筋肉は体が動くたびに「縮む」と「伸びる」を繰り返します。収縮を繰り返した筋肉は緊張状態となりやすいため、縮んだ筋肉をもとの長さに戻すためにストレッチを行います。この場合のストレッチは体が温まっている練習後や入浴後などが理想的な時間帯です。練習後に時間がない場合は、帰宅して入浴後にストレッチを行うようにしましょう。筋肉の緊張状態をゆるめ、柔軟性が低下することを防ぎます。疲労によるケガの予防にもつながります。

3)血流を良くするためのコンディショニング
 投手などで肩や肘のケアをする場合、痛みがあるときはアイシングなどで部分的な炎症を抑えることを優先させますが、疲労によるだるさや筋肉が張ったような状態であれば血流をうながすために軽く動かしたり、インナーマッスルのトレーニングを行ったりするようにしましょう。肩や肘の他にも股関節や胸郭などを動かすようなトレーニングもオススメです。疲労や柔軟性の回復を早めることで慢性疲労におちいることを予防します。

 時間にして20~30分以内でできるクールダウン。こうした小さな積み重ねが疲労によるケガを防ぐことにつながるため、毎日の習慣として行うようにしましょう。

文:西村 典子
球児必見の「セルフコンディショニングのススメ」も好評連載中!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.06.28

元高校球児が動作解析アプリ「ForceSense」をリリース! 自分とプロ選手との比較も可能に!「データの”可視化”だけでなく”活用”を」

2024.06.28

最下位、優勝、チーム崩壊……波乱万丈のプロ野球人生を送った阪神V戦士「野球指導者となって伝えたいこと」

2024.06.28

スコアラーが8ヵ月後エースに急成長! オリドラ2ルーキーを輩出した聖カタリナ学園(愛媛)に今年も190cm大型投手が現れる!

2024.06.28

ノーシードのダークホース本命?!翔凜がノーサインで大躍進を狙う!

2024.06.28

高知と明徳義塾の一騎打ち!29日に高知抽選会!【2024年夏の甲子園】

2024.06.28

元高校球児が動作解析アプリ「ForceSense」をリリース! 自分とプロ選手との比較も可能に!「データの”可視化”だけでなく”活用”を」

2024.06.28

最下位、優勝、チーム崩壊……波乱万丈のプロ野球人生を送った阪神V戦士「野球指導者となって伝えたいこと」

2024.06.26

【北北海道】北見支部では春全道4強の遠軽が登場、クラーク記念国際と好勝負演じた力見せる【2024夏の甲子園】

2024.06.24

愛媛の組み合わせ決定!今春優勝の松山商・大西主将は「どのチームと闘っても自信をもってベストなゲームをしたい」シード4校主将が意気込み語る!

2024.06.23

プロ注目の大阪桐蔭・徳丸が大学生相手に決勝アーチ!直近3週間5本塁打と量産態勢!2年ぶり夏甲子園へ強打者の勢い止まらず!

2024.06.28

元高校球児が動作解析アプリ「ForceSense」をリリース! 自分とプロ選手との比較も可能に!「データの”可視化”だけでなく”活用”を」

2024.06.28

最下位、優勝、チーム崩壊……波乱万丈のプロ野球人生を送った阪神V戦士「野球指導者となって伝えたいこと」

2024.05.31

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在34地区が決定、佐賀では佐賀北、唐津商、有田工、龍谷がシードに

2024.06.26

【北北海道】北見支部では春全道4強の遠軽が登場、クラーク記念国際と好勝負演じた力見せる【2024夏の甲子園】

2024.06.24

愛媛の組み合わせ決定!今春優勝の松山商・大西主将は「どのチームと闘っても自信をもってベストなゲームをしたい」シード4校主将が意気込み語る!