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関東一vs修徳、帝京vs二松学舎大附、全国レベルの東東京大会準決勝を制するのは

2021.08.01

関東一vs修徳、帝京vs二松学舎大附、全国レベルの東東京大会準決勝を制するのは | 高校野球ドットコム
左から床枝魁斗、市川祐、秋山正雲、武藤闘夢 ※写真は過去の大会より

 東東京大会の準決勝は関東一vs修徳帝京vs二松学舎大附と名門校同士の対決が実現する。そんなこの試合の見所についてご紹介したい。

 まず修徳vs関東一関東一はここまでの全試合コールド勝ちと安定した戦いぶりで勝ち上がってきた。エース・市川祐は安定感抜群の好投手で、ストレートも常時140キロ中盤を叩き出せるようになっており、パワーアップを遂げている。打線は春に比べてワンランクレベルアップしており、さらに足も使える。機動力、守備力ともに全国クラスに達しており、戦術の幅が広い。

 修徳は145キロ右腕・床枝魁斗都立小山台戦で無失点の快投を演じ、大会の中で成長を見せている。ただ球数が気掛かりで、日大豊山戦で好リリーフを見せた山本 寛大も控える。

 打線は浅村栄斗タイプのスラッガー・佐藤大空が今大会2本塁打を放ち、調子を挙げている。その2本は、日大豊山玉井皓一朗都立小山台木暮瞬哉と都内を代表する好投手から本塁打を放っており、ポイントが非常に高い。市川相手にもしっかりと勝負できる打者といえよう。

 お互い打力も高く、3点〜5点の勝負になりそうだ。

 二松学舎大附vs帝京といえば、年始の番組の影響で大きく注目度が高まったカードだが、もとから両校は甲子園出場をかけて熱い戦いを繰り広げていた。

 二松学舎大附関東一と同じく、4回戦から3試合続けてコールド勝ち。ペース配分を覚え、実戦力が大きく高まった146キロ左腕・秋山正雲は簡単に打ち崩せないものがある。また打線も4番・関遼輔を中心に上位下位切れ目のない打線が特徴で、代打陣にも長打力のある選手が揃い、気が抜けないチームだ。

 帝京は総力戦で勝ち上がってきた。投手は130キロ後半の速球を投げ込む1年右腕・高橋蒼人、本格派右腕・安川 幹大、130キロ中盤の速球を投げ込む大塚 智也、技巧派左腕・新垣 飛煕を中心にしのぎきる。

 打線は、俊足の尾瀬 雄大、今大会打撃好調のショートストップ・ 武藤 闘夢、1年生の川本 虎太朗と能力が高い選手を揃える。

 この試合は二松学舎大附は先制して主導権を持っていきたい。帝京はこれまでの試合で集中打で相手投手を攻略しているように、秋山相手にも集中打で得点を加点していきたい。

(文=河嶋 宗一

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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